イギリス館コンサート
及川恒平voL.14
流星花火が
飛び交って
いた頃。
☆ 
 

2002年2月16日(土) 開場6:00 開演6:30

 
ゲスト/小室等・おけい
 ☆

 

プログラム

第1部

及川恒平ソロ

流星花火         詞/及川恒平 曲/小室等
おしゃべりもギターも恋も 詞/鈴木のり子 曲/小室等
金属メルヘン       詞曲/及川恒平
引き潮          詞曲/及川恒平
なぎさから         詞曲/及川恒平

 

小室等ソロ

誰かが風の中で      詞/和田夏十 曲/小室等
別れの歌         詞/佐々木幹郎 曲/小室等
赤いクーペ        詞/谷川俊太郎 曲/小室等
死んだ男の残したもには  詞/谷川俊太郎 曲/武満徹
翼            詞曲/武満徹

休憩

第2部

小室等+お佳+及川恒平

思い出してはいけない   詞/清岡卓行 曲/小室等
雨が空から降れば     詞/別役実 曲/小室等
キングサーモンのいる島  詞/曲 及川恒平
へのへのもへじの赤ちゃん 詞/別役実 曲/小室等
私の家          詞/及川恒平 曲/原茂
今日はいい天気だな    詞曲/小島武
印度の街を象にのって   詞/及川恒平 曲/小室等
夏・二人で        詞曲/及川恒平
面影橋から        詞/田中伸彦・及川恒平 曲/及川恒平
出発(たびだち)の歌   詞/及川恒平 曲/小室等

アンコール

街と飛行船        詞/別役実 曲/小室等

 朝8時15分に家を出て、代行バスで福井駅に向かう。家の周囲にはまだ雪。10時の加越・米原で新幹線に乗り継ぐことにする。
 福井駅のホームで加越を待っていると、目の前をトワイライト・エクスプレスが止まる。渋いグリーンの車体と気品のあるプレート、車内の個室のランプに灯りが暖かく見える。喫茶室で向かい合うご夫婦らしき人、寝台車で寝そべって本を読む人を乗せてゆっくりと走り出す。札幌大阪間を結ぶこの特急電車に、いつか乗ってみたいものだと思う。福井を午後2時過ぎに出て、札幌に着くのは翌日の9時。そんな一日もいつかあればと思う・・・。
 でも今日は横浜なのだ。恒平さんのコンサート、わくわくどきどき(^_^)。


 快晴、青空の中で伊吹山も富士山も鮮やかに見えた。雪の白が映える。

 新横浜から横浜線で桜木町、乗り換えて石川町で降りる。
 いつもは時間がなく駆け足で通り過ぎる元町あたりをゆっくり歩く。やっぱり横浜、お洒落な雰囲気が漂う。外人墓地のある急な坂道を登る。いつも慌てながら登るこの坂は結構キツイ。相変わらずキャラバンシューズにリュックといつどこでも山へ行ける服装だけれど・・・。坂沿いに赤い椿、白い椿がきれいに咲いている。ようやくイギリス館前に到着、福井から実に6時間の道のり。
 オフ会の4時には時間があるので、神奈川県立近代文学館に向かう。
 「近代文学と神奈川T〜開港から日露戦争講和まで〜」が展示されている。新聞の歴史・戯作文学・翻訳小説から夏目漱石・正岡子規・伊藤左千夫・長塚節・樋口一葉・鴎外・藤村・芥川・志賀直哉・里見ク・有島武郎・内村鑑三・諭吉・与謝野晶子・中里恒子の原稿や写真など、真剣に見ていたらいくら時間があっても足りないほどのものが展示されていた。たくさんありすぎて印象に残ったのは、長塚節の歌稿「鍼の如くに」の「白埴の瓶こそよけれ霧ながら朝は冷たき水くみにけり」と、尾崎一雄の「虫のいろいろ」の中の一節のみ。


 長塚節のこの歌は、藤沢周平さんの「白き瓶」の題にもなっている歌で、聖僧の面影があると言われる節の一つの境地を現す代表作だ。
 喫茶室で美味しいコーヒーを一杯飲んで、大佛次郎記念館に向かう。
 学生時代に読んだ「帰郷」が、とても良かった記憶が頭の片隅に残っている。舞台では芦田伸介が主人公を演じ、娘役の岡田ナナと金閣寺の境内で再会する場面を突然何の脈絡もなく思い出した・・・(^^;)。

 書斎が再現されていたが、猫の置物がたくさんあった。図書室にあった童話「スイッチョ猫」を読んでみる。白い猫の絵がきれいだった。 

 4時過ぎにイギリス館に行く。浜田さん、おかしさんと私設ファンクラブのオフ会。待ちながらお話。小室さんがタバコを吸いに外に出ていらっしゃる。中は禁煙のようだ。「もうすぐ開くよ〜」とやさしい言葉をかけて下さる。 

 6時少し前に開場、一番前と2番目の席に陣取る。rikaさんも到着。
 今回は可愛らしい熊さんの模様のある、可愛らしいお座布団が敷き詰められている。この頃ようやくなな子さん、きららさんも到着。


 6時30分開演。

 「流星花火

 恒平さんの歌いだした声を聴いていると、今回もやっぱり来てよかったと思う。ライブはやっぱり生がいい、ってあたりまえか(^^;)。六文銭を聴くのは、一昨年の10月21日以来だ。
 アルバムに曲が足らなくて短い時間に小室さんが作曲した曲とか。
 アルバムでは小室さんが歌った歌を今日は僕が歌います(恒平さん)。
 「道産子の僕は」を「ぼーくは」と長く延ばして歌っていたのが印象的だった。

 

 「おしゃべりもギターも恋も

 六文銭を知る前に新譜ジャーナルの中でこの歌を見つけました。作詞鈴木のり子作曲小室等。鈴木のり子は小室さんの奥さんです(恒平さん)。

 おしゃべりもギターも恋も飽きてしまったから
 私は裸足で木の枝の上 私の言葉は風に消える
 ため息も涙も恋も飽きてしまったから
 私は裸足で森の中へ行く はぐれた私が帰る時まで
 私の心は森に眠る
 夕暮れの静かな時も飽きてしまったから
 私は裸足で森の中へ行く

 「金属メルヘン

 MCなしで引き続き「金属メルヘン」へ。リズミカルなギターの音色。

 「引き潮

 引き続きMCなしで「引き潮」。 新しいアルバムのタイトルにもなっている曲。前半はアルペジオで後半はコードの伴奏。

 「なぎさから

 チューニングしながら、左手がテニスエルボにはならないけど、ギターエルボになってしまった・・・と。
 ギターの間奏がきれいだった。和音が美しい。
 前回の最後の曲は「いちにちのすべて」だったが、今日は「なぎさから」。


 じゃあバトンタッチして小室さんにと言いながら小室さんを呼ぶ恒平さん。
 「流星花火」について、恒平さんと小室さんの会話から〜。

 アルバムを作っていて曲が足らない、ここで作ろうということになって、1・2日前に取材した人が車に乗り合わせた人で、

 「下町は田舎みたい」だって 車に乗り合わせた女の子が言う
 下町生まれの小室さんは「なるほど・・・」とうなずく
 道産子の僕は「そうかな・・・」と、首をかしげる

 ここまで詞ができていて、「何かが足りない」と小室さんが言うと、恒平さんはむっとした顔ををした。
 田舎の縁日には 肌寒い夏の空を
 流星花火が飛び交っていた そいつが違うと思うのだ   
の肌寒い夏の空が出てきた、それがないとねと。君が詞を作ったんだけど貢献度は僕にある(小室さん)。
 それにしては簡単に作りましたね(恒平さん)
と、二人の会話は漫才のボケと突っ込みのように、楽しい〜。
 ある時は小室さんがボケで、またある時は恒平さんがボケで。
   

 小室等さんソロ

     

 1曲目 「誰かが風の中で」

 静かなアルペジオ、小室さんの声も静かに語りかけるような歌い方。語尾の震えるような繊細な小室さんの声は、相変わらずとっても好きだ。恒平さんが「この曲の歌詞ってこんないい詞だったんだ〜」と後で言われていたが、本当に心にしみ込んでくるようでとってもよかった。ギターも静かなアレンジなのに、熱い思いが伝わってくる。音楽ってやっぱりすごいと思う一瞬。小室さんはやっぱりすごい。最初から最後まで静かな歌い方で、途中ギターだけが力強いストロークになるが、成熟した音楽ってこんな音楽をいうのだと思う。年齢を経て、色んな喜びや悲しみ、寂しさを経験してそんな全ての感情が静かな歌い方の中に込められている気がする。
 

 「別れの歌」

 ギターマイクが2本用意してあるが、1本は使用不能になっている。
 恒平ちゃんがやっている時は恒平さんにを生かしていて、僕がやる時は僕のを生かしている。ですから、二人でやる時はどっちかが死ななきゃいけない。で、二部の方は私が死ぬことになっている。今は生きている。死ぬとき用にストラップを田端義夫さんみたいに上げた感じにしてますけどこれが実に弾きにくいと小室さん。
 佐々木幹郎さんという詩人の詞にぼくなりに「別れの歌」を歌います。

 君の前に蛍もいなければ雪もなかった
 まどろみの中で歌は終わり
 瞼の先で沈丁花が匂う
 君の前に光り溢れ空へと登り
 大地へ降りて瞼の中で
 漂うのは鳥かもしれない
 
 君の前に漂うのは鳥かもしれない
 どこへも飛ばぬようどこへも行かぬよう
 だけどなき声は世界中に響く
 君の前に蛍もいなければ雪もなかった
 瞼の先で沈丁花が匂う
 どこで生まれたのかこの悲しみは
 
 

 「赤いクーペ」

 年取って座布団に座ってるって辛いんだよね〜。なるべくはやくやります。(小室さん)(笑)

 火の山に広がるすそ野 緩やかに広がるすそ野
 モーツアルトが歌ってくれる どこまでも走ってゆきたい
 サンルーフを開けて君だけを乗せて この時代が終わるまで

 雲写すバックミラー 一緒に飛び去る記憶
 モーツアルトがよみがえる いつまでも走ってゆきたい
 地図は振りすてて君だけを乗せて この世界が終わるまで
 透き通るフロントグラス その先を誰も知らない
 モーツアルトもいつか途絶えてさすらい走ってゆくだけ

 ほほえみ疲れた君だけを乗せて この命が終わるまで
 止まれないもう止まれない赤いクーペ
 悲しみが通り抜ける幸せを連れて

 

 「死んだ男の残したものは

 谷川俊太郎詞・作曲は武満徹さん 
 

 「翼」

 前回と同様、武満徹さん作詞作曲のこの曲。前回の時も小室さんの最後を締めくくって曲。小室さんにとって今とっても大切な曲かもしれない。
 静かな歌い出しだが、壮大な情景が目に浮かぶ。間奏のギターに聞き惚れてしまった。

 風よ雲よ光よ夢を運ぶ翼
 はるかなる空に描く希望という字を
 人は夢み旅していつか空を飛ぶ
 風よ雲よ光よ夢を運ぶ翼
 遙かなる空に描く自由という字を

 ではこの曲でおしまいです、足腰自由に延ばしてください、また後ほど・・・。


休憩15分

 改修されたイギリス館の内部。きれいになっている。

 第二部

 小室等+お佳+及川恒平

 「思い出してはいけない

 先に行ってチューニングしているのでと言ってきましたと恒平さん一人で登場。そうこう言っている間にお佳さんと小室さん登場。お佳さんのいた頃の六文銭といなかった頃の六文銭があるが、いないメンバーの書いた曲もやってみる。久しぶりでグループでやると、普段マイクの前では歌う声以外は出したことがなかったけどしゃべる(笑)と恒平さん。

 普段ほとんど使ってないギター持ってきたんだけど、これは恒平さんのと同じギターだという小室さんに、恒平さんは不思議そうに、普段ほとんど使ってないんだ〜?と言っていた。それに対する小室さんの弾きにくいという言葉に、会場から笑いの声が漏れる。チューニングは普段使ってるのは癖がわかってるから(三弦はちょっと高めとか)、普段使ってないギターは癖がわからないと小室さん。恒平さんは、そのギターは小室さんが推薦してくれたんだよねとさらに確認する。小室さんが買って持ってて、僕が買ったらすぐに小室さん手放したよねと恒平さん。
 同じギターなんだけど微妙に違って弾きにくかったので手放した、ギターってハンドメイドだから個体差があるのでまた、新しく見つけて買ったけど、恒平さんのギターは弾きにくくない?と小室さん。恒平さんは別にと答えていた。

 ♪僕はどうにも自分の名前が思い出せないのだった そんなに遠い夢の中に廃墟♪
 ここまで歌って、「ゴメン、今俺不真面目だった。やってるうちにね〜」と小室さんは演奏を中止してしまった。
 はい、弁解聞きましょう〜とすかさず恒平さんのあいの手。
 今お佳さんはすごく緊張していると小室さん。
 楽屋での話で、お佳が外に出ていった時、残った二人はギターの話になって、12弦ギターなんて昔よく弾いてたな〜、昔12弦ギター担当だったけど、今日持ってみてわかったんだけど全然弾けないと小室さん。
 音が出なくて、指も痛くてマメもできるし、でももう技術がヘタになったのは戻らない、技術がヘタなものはうまくならないと言っていた。その時ちょうどドアを開けたら目の前にお佳さんがいて、「あたしのこと?」って言ったとか。
そんな風にお佳さんが緊張していたので、今歌い始めた時この歌はず〜っと小室さんが長いこと歌っていて、二人はあんまり出てこない。
 お佳さんが緊張してず〜っと待っているのがおかしくなってと小室さん。
 「それでわらったの」とお佳さん。
 「長いね〜、もっと笑う時は単純に笑ってよ」と恒平さん。
 

 お佳さん。恒平さんのハミングがとってもきれいだった。そのまま2曲目へ。  

 「雨が空から降れば」

 恒平さんのいつもの心があったかくなるような声にお佳さんのハミングがきれいだ。
 恒平さんのソロ、3人の♪しょうがない 雨の日はしょうがない〜♪のハモリもきれい。
 アコースティックギターの音がなんて耳に心地いいんだろう。こんな時間にまた巡り会えたことに感謝する。
 時間がこのまま止まってしまわないかと、無理なことを考えている。

  「キングサーモンのいる島

 お客様が窮屈な思いをなさっている訳ですが、ピアノを下げて広くしてやればいいんですが、これでも少し下げています。規則で下げられない・・・(小室さん)
 恒平さんのソロ、小室さんは12弦ギター。
 ♪オホーツクの果て♪からのハモリ、お佳さんの高く澄んだ声、小室さんの低いけどよく通る、渋いステキな声。
 恒平さんのいつもの聴いているとほっとするあったかい声・・・。音が消えてゆくのが本当に惜しい気がする。
 ル・・・、ハミングの美しさ、思わず力いっぱい拍手してしまう。 
 

 「へのへのもへじの赤ちゃん

 ♪合歓の花が匂ってきても誰も教えてはくれない♪の所を、♪誰も呼んではくれない♪と自信を持って歌ってしまったとお佳さん。
 自信を持ってやることが一番正しい。俺なんかね〜、俺も間違えたと小室さん。
 聞こえてた。キングサーモンもと追求する?お佳さん。
 キングサーモンも間違えたよ、もちろん。昔のことを言うなよと逃げる小室さん。今はへのへのもへじのどこを間違えたのか?
 ♪遠い私の♪のあとにね(死んでるマイクに向かって弾く)、これは死んでるんだからこう(高く掲げて弾く)しなければいけなかったんだ、こう弾くべきだったんだ。これが生きていないんだ、むしろもっと死なせてしまったわけだと説明する小室さんに会場から拍手が・・・。
 ♪合歓の花が♪から行こう。せっかくだから、そういうのは縁起もんだからさーという小室さん。縁起もんって・・・?ま、気持ちはわかる・・・(^^)。
 ♪合歓の花が♪からやり直す。
 みんなはさ〜、間違えたってこと気づいてやってたんだ〜と恒平さん。
 どういうこと、それと小室さん。
 全然間違えないつもりでやってた。それはどうなんだろうという恒平さんに、小室さんは恒平ってさ〜、六文銭の時もこんなふうに人ごとみたいにしゃべらなかった?司会って誰がやった?」
 小室さん(お佳さん・恒平さん)
 俺か〜と小室さん。昔のことは覚えてないのかな?

 「私の家

 小室さん、クラシック弾くの?と恒平さん。
 君クラシック弾くの、じゃあやめるわと小室さん。
 これはお佳バージョンでと恒平さん。
 これはリクエストがきたんだって?と小室さん。
 
 ♪なだらかな〜♪アルペジオで始まる。
 原さんでも恒平さんでもないお佳さんの歌う「私の家」。歌も随分いろんなバージョンがあるんだと思う。どれがいいとは言えないけれど。それは自分の好きずきだから。とってもハスキーに聞こえるお佳さんの歌声。やっぱり20年の年月を経て、声にも深みがある気がする。

 「今日はいい天気だな

 今までもすでにそう感じてらしたのかもしれないけど、だらだらと長いですよ〜、この曲は六文銭の中でも毎回やるべきかどうかで結構問題になると小室さん。
 時と場所を選んでね〜。僕らと同じノリなのかなと見てね、それから選んだんだけど今日はもう選んであったんだと恒平さん。
 いつもやる曲はやる寸前、リハーサルもすんで僕らが弁当を食べてる時間に恒平が決めるんです。それには絶対的な権力を持っている。全権をゆだねて言う通りにやる。今日のお客さんは辛抱強いとかね、今日は自虐的な気がするから大丈夫とかね、そういう時にはこの曲を選んだんだよねと小室さん。
 この曲を選ぶ時にはね、狙ってたね、いつやれるかと恒平さん。
 内容はどこかのおじいさんの歌だよ。そう言っている間に自分がどっかのおじいさんになっちゃったよという小室さんに、会場から拍手がたくさん。
 小室さんは大丈夫、小室さんはね〜、20代からずっとだよと恒平さん。
 ずっと何だったんだろう?
 
 小室さんは12弦ギター、恒平さんはフォークギター。
 2番からはお佳さんは鈴、恒平さんは太鼓を叩いている。恒平さんの声も伸びやかで楽しそう〜。
 
 長かったでしょ〜、歌っても歌っても終わんないと小室さん。
 今日ね、うちの子どもたちが見に来てるのと言うお佳さんに、そうか、子どもがいるのか、それはすごいな〜、うちなんか家族は俺のこと見向きもしないよと小室さん。
 うちの妻なんか今日俺がどこにいるか知らない、この前清水国明さんとコンサートを伊豆半島の突端の特設ステージリハーサルやっている時に、結構大きな地震があった。この日は車で日帰りで、日帰りってことを電話したら、「ねえねえ、今日大きな地震が合ったの知ってる?」「そこにいたんだよ〜」「あそ〜」。ゴメン、長話しちゃってと小室さん。
 もう少し長くしてもらえるんだったら、チューニングしたいなという恒平さんに、チューニングしなさいでも、あんまりちゃんとされるとこっちが狂ってるんだよ〜と小室さん。
 子どもたちが自分の歌ってる姿を見に来るってどんな感じ?という小室さんの質問に、お佳さんは、私仕事止めちゃっていたから、私が若い頃どんなことをしていたか、どんな風だったか、それから私がこういうことに燃えていたか子どもたちは知らないから、よかったら見に来るって言ったら、二つ返事で行くって。
 今でも充分若いよ。俺はあらかじめ年取ってるからと小室さん。
  

 「印度の街を象にのって

 次の曲はね〜、みんなの歌でやったことあるよ。六文銭を解散した後に俺が一人でやったかもしれないという小室さんに、恒平さんは見た見たと言っていた。
 リズミカルな曲で珍しく手拍子。懐かしい〜。

  「夏・二人で

 お佳さんと恒平さんの美しいハーモニーで始まる。
 心地よい耳ざわり、耳になじんだ歌声だ。
 小室さんのハーモニーが加わることで深みが出る。
 いつまでも聴いていたいと思うけれど・・・。

  「面影橋から

 もう12弦やめたよ俺と小室さん。
 そういいながらね、やるよね、手が痛がってる。実はね、僕もテニスエルボにはならないけど、ギターエルボになっちゃってると腕を見せる恒平さんに会場からは笑いが・・・。
 さっき控え室で普段の仕事手は抜いてない、抜いてないけどこの仕事ほど一生懸命やる仕事はないな〜とという小室さんに会場から拍手がいっぱい。ま〜あの〜、一生懸命やるのとできがいいのとは反比例はするんですけど。普段もこれくらいの気持ちでやんなきゃいけない!と小室さん。


 ♪面影橋から〜日影橋♪ まで歌ってから、
 フォークギターでやっていい?と恒平さん。
 そうでしょ、そうじゃないかな〜と思って、だから一応聞いてみたんだけど、あんまり自信を持って言うもんだからとさりげなく小室さん。そんなにこだわった話じゃないんですけど。ギター変えた方が真剣にやってる感じがあるかな〜と思ってという言葉に笑い声が。
 それで恒平にとっては自分が歌う時出てくる音がこの音っていうイメージがあって、その音じゃないとなんか歌を歌う気分にならないんだと思うんだけどね。それを今ね、歌い始めてから気が付くってとこがね〜と小室さん。
 でもさ〜、この音の方がと恒平さん。
 まあな、あそ〜、じゃあと小室さんは12弦ギターで。
 知らないよと言う小室さんに、恒平さんも知らないよ。

 耳に聞き慣れたレコードと同じ音が目の前で演奏されている。今まで一度も生の六文銭の「面影橋から」を聞いたことがなかった。
 その曲が演奏されている。聞き慣れた同じギターの音が聞こえてくる。耳で恒平さんの声を聞き、お佳さんと小室さんのう〜というハミングを聞き、目はしっかり小室さんの12弦ギターに釘付けになっている。小室さんのギターを弾く手許ばかり見ていた。

 「出発(たびだち)の歌

 この歌がラストなんですが「出発の歌」を小室さんでと恒平さん。
 そういうことになりますかと小室さん。
 一部の時に「誰かが風の中で」木枯らし紋次郎のテレビドラマの主題歌、あの歌があんな詞だとは知りませんでしたと恒平さん。
 上条さんだってあの詞で歌ってるんだよ〜と小室さん、確かに・・・。
 上条さんがあの詞で歌ってるんだけど、あの人の声だとかはりとかであれで出てくるから詞はまあ〜いいんじゃないのって感じがするじゃないですか。こんないい詞だったんですねと恒平さん。
 いい詞ですね。和田夏十(なつと)さんという市川昆監督の奥さんでね〜、亡くなられましたがシナリオライター。
 僕もこの1年ぐらいよく歌ってるんですよ。♪どこかで〜♪(上条さんをまねて)、今まではステージでシャレでやっていたんだけどね、何か違うんだよね〜って感じだったんだよと小室さん。

 小室さんのボーカルで。♪さあ〜今♪から一緒にと恒平さん。
 みんなで一緒に歌う。 

 アンコール 「街と飛行船

 東よういちさんの「やさしい日本人」という映画の中で、六文銭がいきなりこの歌を歌っていると小室さん。
 恒平が待てど暮らせどこないんだよね〜と小室さん。
 ♪空には飛行船地上にはお祭り〜♪の後、途中1小節間違えてやり直す。
 2回目も・・・。
 ちゃんと譜面を書いたのに、小さすぎて見えないことに気づいて恒平さんが書いたものを見ながら歌うのだけど、コードがカポを付けるので変わってくる。それを直しながら弾いているのでどこかで1小節見失ってしまった、悔しい〜、もう1回やらせて。どうしてこんなアレンジにしちゃったのかな?と小室さん。
 間違えるたびに拍手がおきて、ラッキーまた聞けるみたいな暖かい雰囲気。
 ついにこの曲で待ちかねたコンサートも終わってしまった〜。 

 コンサート終了後お座布団を抱えて、きららさん・おかしさん・浜田さん・rikaさん・ななこさん・ななこさんのお友達の7人で、コンサートの余韻を味わいながら夕食を食べて石川町の駅まで歩く。桜木町・横浜・東神奈川とフェイドアウトして、楽しい時間もあっという間に終了してしまった。

 

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