及川恒平 『風の日』コンサート
蝸廬庵 2002年 5月18日
 開場6:00 開演6:30

 コンサート会場の蝸廬庵、普通の民家の間にあって、場所が判らなかった〜・・・(^^;)。 



プログラム

 歌・演奏 及川恒平 

   1.雨が空から降れば 詞/別役実 曲/小室等
   2.私の家    詞/及川恒平 曲/原茂
   3.金属メルヘン 詞/曲 及川恒平
   4.夏の机    詞/曲/及川恒平
   5.電話の向こう 詞/曲 及川恒平
   6.アルハンブラから気どったソンブレロ 詞/曲 及川恒平
   7.丸い春    詞/曲 及川恒平
   8.屋根の夢   詞/曲 及川恒平
   9.きんのうお  詞/曲 及川恒平
  10.なぎさから  詞/曲 及川恒平
  11.さみだれ川  詞/曲 及川恒平  

 

【休憩】

 

  12.春と修羅   詞/宮澤賢治 曲/及川恒平
  13.平原にて   詞/及川恒平 曲/黄永燦
  14.いちにちのすべて 詞/曲 及川恒平
  15.なつのあさ  詞/曲 及川恒平
  16.引き潮    詞/曲 及川恒平
  

 

    アンコール

     靴を繕う  詞/曲 及川恒平
    


   


 開演の時間より5分早く恒平さんが登場。

 「ようこそいらっしゃいました、司会の及川恒平です」(笑)
 「毎回プログラムを印刷するのですが、何日か前はこれで今回のコンサートは決定稿でしたが、今日少し変えました」と恒平さん。
 今日の予定は、45分歌って休憩、その後30分また歌って終了とのこと。

 少しお話でもしましょうか?
 「こおろぎ」(野坂さんの作品↓)を見ながら歌うのが今日の僕のテーマです。

 普段歌う歌に、この「こおろぎ」が何を付けてくれるのか、「こおろぎ」を囲んで見てください。
 初めて聞きにいらした方は踊れません。眠っていただいても結構です。(笑)

 作品に付き添って来て下さった野坂さんです。光玄さんで26日まで作品展、椿画廊で6月5日まで三度目の水彩画展を開催と野坂さんを紹介。
 野坂さんはとっても温厚な優しそうな風貌の方でした。
 青森から飛行機で来られたとか・・・、約1時間半、青森って都会と思ってしまった。
 勝山から4時間近くかかっている・・・(^^;)。

 

 1.雨が空から降れば(詞/別役実 曲/小室等)
 2.私の家(詞/及川恒平 曲/原茂)

 静かなアルペジオから静かな歌声で始まったおなじみの「雨が空から降れば」。
 あ、この声だと思う。やさしい包み込むような心地よさ、いつもの玄関を開けて「ただ今」と帰ってきたこどものように・・・。
 家に帰ってきたような気がする。最期のささやくようなハミングの声に、胸の中がせつなくなる・・・。
 今、生きているということを実感する。こおろぎのお家も炎に揺れている。

  六文銭の頃からずーっと聞いてきた曲だけどちっとも聞き飽きない、とってもいい曲だと思う。
  そして最近聞き飽きないことって結構大切なことだと思う。
  恒平さんが歌い続けている気持ちがわかるような気がする。小室さんって偉大。

 桜やも横浜のイギリス館もそうだったけど、恒平さんのコンサート会場は、急な坂道を息せきって登って行くような印象がある。
 今日もまた恒平さんの歌声を聞くために道を間違えて、長い急な坂道を登ってしまった・・・(^^;)。
時間に間に合うのかとアタフタしながら。

 

 3.金属メルヘン(詞/曲 及川恒平)

 「今日は歌手を照らすスポットってないの?」と恒平さん。
 あたふたするスタッフ。野坂さんがスポットのスイッチを入れる。
 すかさず恒平さんが「照明係の野坂です」(笑)。
 リズミカルな規則正しいギターの音。
 歌い終わってから、「今の歌、盗作らしい。HPを見ている方はご存じだと思いますが。谷山浩子さんの歌らしいですよ。
 そう言えば高校生の頃ファンレターをくれたことがあったんだ。今はあちらの方がメジャーだけどね。」

 4.夏の机(詞/曲 及川恒平)

 30代の頃の歌を何曲か並べてみたい。
 坂本龍一、Y・M・Oで華々しくデビューしたがコンピュータサウンドが世の中を席巻していた。
 僕も作りたかったが、コンピュータの方が僕を拒否した。
 曲は、だんだんひねくれていって、何を言っているのかよくわからない、作った方もよく覚えていない。
 何曲かは「ルノアールの雲」の中に入れた。入れていない曲3〜4曲を並べてみました・・・。

 ♪歌の言葉を紙に並べた 何枚も並べた
 夏の机にそれはのってた いく日かのってた
 歌の言葉を紙に並べた 何枚も並べた
 薬や羊へのへのもへじ テレビもその次も
 羽の長い小鳥が落ちた その紙の群れに落ちた
 翼は透き通り濡れていた 

 歌の言葉が紙から消えた どの紙も真っ白だ
 小鳥の死骸首をかしげて 1枚の絵になった
 もとどおり♪

 5.電話の向こう(詞/曲 及川恒平)

 童話のような歌。
 タイミングよくこの歌の終了後、どなたかの携帯が鳴った。
 「この前も鳴ったんですよ、曲の途中で。
 黄さんはピアノを弾いている時に自分の携帯が鳴ったそうです。
 

  「アルハンブラから・・・」の中のイルカ語ってイルカの言葉です。
 化石ごっこってどんな遊びなのか僕知りません。
 メニエル氏症候群は子どもの頃、この病気で立てなかった。今でも疲れてくると立てないですが・・・。
 「丸い春」のお菓子の好きなパリ娘は北原白秋だったか山田耕筰だったかから・・・。

 6.アルハンブラから気どったソンブレロ(詞/曲 及川恒平)

 ギターを弾き初めてカポ2だったとカポを付けて歌い始める。
 とってもいい曲で、詩もとってもよかった。

  ギターの音と恒平さんの歌声がとってもよくマッチしていて、リズミカルでとっても可愛い曲だと思った。

 

  ♪静かに並んでるトレモロたちよ けさもちょっとたべてコーヒーを飲んで
  白くて柔らかなケシゴムを買いに でかけてもいいなと声に出して言う
  イルカ語を初めて使って  あー昨日までの気分
  旅の夜に箱の中で無口でいる 腹話術の人形も
  アルハンブラから気どったソンブレロ♪

 
 7.丸い春 (詞/曲 及川恒平)

 子どもが主人公のおとぎばなしのような詞、リズミカルな曲だった。
 少年のような恒平さんがいた・・・。
   
   
 8.屋根の夢 (詞/曲 及川恒平)

 野坂さんの個展の案内状に詩を提供、それに曲がつきました。
 今日はギター1本ですが、僕の中ではコンピュータでグイーという音がしています。
 いずれそういうCDで・・・。

 ♪廊下をが歩いている ドア1つむこうなので
 私には誰なのかわからない
 あれが雨なら水たまりが残っているでしょう
 月の光を閉じこめてあとで光ってくれるでしょう
 
 廊下を誰かが歩いている
 ドア1つ向こうなのに私には誰なのかわからない
 あれが影ならもしかしたらさびしいのでしょうか
 ほんの一節口笛を吹いてすぐやめてしまう
 いつのまにか私は眠って大きな赤い屋根の夢を見続けていた♪


 9.きんのうお(詞/曲 及川恒平)

 今回久しぶりに聞いた、「ルノアールの雲」の中の曲だ。


10.なぎさから(詞/曲 及川恒平)

 今日歌う歌詞では没になった。僕の詞はわかりにくいと言われることが多い。

11.さみだれ川(詞/曲 及川恒平)
  

 
 休憩

 ビデオカメラのピッピッという音・・・(^^;)。
 「待ってあげるよ。途中で鳴るとカメラマン失格だね。」
 今日歌おうと思ったけど、説明すればすむので説明します。
 「月の砂漠」という4番と半分の詞があります。テレビを見ていたら、どこかのフォークの人が歌っていた。
 「月の砂漠」の歌詞がよくわかった。これは道行きの歌です。

 ♪月の砂漠をはるばると 旅の駱駝が行きました
 金と銀との鞍置いて二つ並んで行きました
 
 金の鞍には金のかめ 銀の鞍には銀のかめ
 二つのかめはそれぞれにひもで結んでありました
 
 金の鞍には王子様 銀の鞍には王女様
 乗った二人はおそろいの白い服着て行きました
 
 ひろい砂漠をひとすじに二人はどこに行くのでしょう
 朧にけぶる月の夜を 対の駱駝はとぼとぼと
 砂丘を越えて行きました 黙って越えていきました♪

 いつか心をこめて歌ってみたいです。
 この歌について得意のインターネットで調べて見てください。

12.春と修羅 (詞/宮澤賢治 曲/及川恒平)

 「ちょっと長い歌です。」と歌い始めて、「チューニングしてなかったんだ。「渚から」から変則チューニングで弦がばらばら。」と言いながらチューニング。
 とってもいい曲だと思う。つぶやくような言葉と、「俺はひとりの修羅なのだ・・・」というフレーズが耳に今でも残っている。
 今回はこの曲を聴くことができてとってもよかった。

    
13.平原にて (詞/及川恒平 曲/黄永燦)

 「こおろぎ」、角度・光によっても違います。へりのところが拡大して、どんどん伸びて行くんです。
 自分のデジカメで光を当てて色んな角度から写してみました。
 途切れた向こう側には山も見えたりするのですが、パソコンの画面に映してみるとやっぱり途切れているんですね・・・。
 今回この曲をしみじみと聴いてしまった。♪真言のように君の名♪というフレーズは本当に心に沁みた。
 何だか色んなことがあったので、涙が出そうなほど・・・。
 恒平さんは誰の名を思い浮かべながらこの詞を書いたのだろう・・・と、ふと思ったりもする。
 

14.いちにちのすべて(詞/曲 及川恒平)
15.なつのあさ (詞/曲 及川恒平)

 夏の朝、あの家を出ていくんですね。家を出るという言葉はもう帰らないつもりがなくても、もう帰ってこないニュアンスのある歌です。
 気が付くと明るかったあたりは、もうすっかり暗くなっていた。
 言い忘れたことがあります。フォークシンガーの高田渡のファンだったんです。同い年だけど、彼の方がデビューが早いんです。
 小室さんのコンサートに高田渡さんがゲストで出てて、「コーヒーブルース」の♪三条へ行かなくちゃ、三条栄町のイノダってコーヒー屋へね♪や、山之内漠さんの詩に曲を付けて歌っていて、大人だな〜と思っていた。

16.引き潮 (詞/曲 及川恒平) 

 やっぱり今日もこの歌が最期を締めくくった。
 ♪私は光になりそして消える 長い夢を見るために長い夢を見るために・・・♪はいつ聞いてもいい詞だなと思う。
 人魚姫は約束を破って空気の精になってしまうが、人間の行き先を暗示していて、何度聞いても深い歌だと思う。  

    アンコール

   靴を繕う(詞/曲 及川恒平

 歩きながら、走りながら作った歌 当時は歩きながら、走りながら作った歌が多かった・・・。
 

コンサート終了後

 時間のある方は少しお話しましょうということで、しばしの雑談。
 掲示板で話をしている人は、いつも会っている感じがするねと恒平さん。
 ホームページビルダーで作っているホームページがなかなかアップできない話、デジカメの機種は何をという問いには「オリンパスのキャメディア」とか、キャメディア繋がりになってきた・・・(^^;)。 
 

 

  

 

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