砂防新道〜室堂〜エコーライン〜砂防新道                         line

日時   H17.10.31
天候   晴
参加者  3名

コースタイム 

 5:45  自宅発
 6:00  社会保険病院発
 6:50  別当出合着
 7:20  別当出合発
 8:00  中飯場
 8:40  別当覗
 9:30  甚ノ助小屋着
 9:40  甚ノ助小屋発
10:05  南竜分岐
11:00  黒ボコ岩
11:40  室堂着
13:30  室堂発
14:33  南竜分岐
15:00  甚ノ助小屋
16:05  中飯場
16:40  別当出合着
16:50  別当出合発
17:30  自宅着  


 細谷川
 前日は雨。夜には激しく降っておまけに雷まで鳴り、明日はどうなることかと心配になる。
 天気予報の降水確率は0%、午後3時過ぎから晴れる予報だ。
 夜遅く、急遽5時集合の所を1時間遅らせて6時集合となる。

 白峰に入り手取川沿いの道を走る頃から見事な紅葉が道の両側に広がり始める。
 市ノ瀬からさらに車で別当出合まで車を進める。途中、細谷川の両岸の紅葉の見事さに車を止めて写真を写す。

 7時過ぎ、別当出合のずっと手前に車を置いて歩き始める。石川ナンバーの女性3人組が前を行く。車は他にはない。



別当出合の吊り橋 アスファルトの道は昨夜の雨で濡れている。
 道沿いの木々が紅葉していて、赤や黄色がとりどりに美しい。
 対岸の山も紅葉の盛りだ。
路肩の笹の葉の上に降り積った雪が少し解けかかっている。
 別当出合の休憩所から見える中飯場の工事現場あたりから上は真っ白になっている。どこまで行けるか不安になってくる。甚ノ助か黒ボコまで行ければいいのだが・・・。

 吊り橋を渡り始める。足元の板の上にもうっすらと雪が積もって凍っている。
 歩くたびに薄い氷が割れて小さな亀裂が入る。

 橋を渡って歩き始める。土道には雪はないが、周囲の草むらや木々の梢は白い。


 林の中に入ると、トウヒの匂いがどこからともなく漂ってくる。枯葉の湿った匂いではなく、乾いた針葉樹の匂いがするのが不思議だ。
 振り返ると大長山の山頂が霧の中から少しだけ見えてくる。
 紅葉した葉っぱの上や足元の笹の上にも雪があって、触れないようにして歩く。
 雪の下で真っ赤に色づいたナナカマドの実が輝いている。
 時、中飯場に到着する。ベンチの上にもうっすらと雪。トイレには鍵がかかっている。

御前峰が見えた吊り橋を渡って歩き始める
中飯場別山が見える

 再び歩き出すと、いつしか道にも雪がうっすらと積もっている。
 時々石の上で靴の裏にくっついた雪を払い落としながら歩く。
 
葉っぱに積もった雪がつららになって下がっている。
 誰か一人先に行った人の足跡が見える。
 視界の開けた場所に出ると青空がまぶしい。今日は素晴らしい青空のようだ。
 行こうかやめようか迷ったのが信じられないいくらい、いいお天気になってきた。
 山の頂に朝日が当たって、日なたと日陰ができている。
 雪が少しずつ多くなってくる。
 太陽が昇り始めてだんだんと暖かくなってくる。青空がきれいだ。
 木々に積もる雪の量が多くなって重そうだ。

日が当たってきたナナカマド
ダケカンバ御前峰

 木に触れると雪がドサッと落ちてくる。
 木々のトンネルを潜り抜けたり、ストックで除けて、濡れないように歩く。

 雲海の向こうに大長山から小原峠、経ヶ岳、正面には御前峰が見えてくる。
 右手には砂御前山、別山の頭も見える。
 マユミの薄紅色の実の色が優しい。
 ダケカンバが青空の中に一本、すっくと立っている。
 一本だけ周囲の木々から孤立するように朝日を受けて輝いている。

大長山〜小原峠〜赤兎山御砂利山・別山

 チブリ尾根の途中に小屋の屋根が見える。改修してきれいになったのだろう。
 屋根の色は何色かまでは見えない。

千振避難小屋南竜ガ馬場

 トウヒがクリスマスツリーのように雪を付け、ナナカマドの実が赤いアクセントになってきれいだ。枝の先が雪の結晶のように見える。もっと凍って星のように光ったら、電球の点滅する本当のクリスマスツリーみたいだろう。クリスマスツリーはドイツトウヒが元祖だということなので、実は本物のクリスマスツリーということになるのだ・・・。

 大長山の手前あたりの谷あいから雲が垂直に湧き上がり、みるみるうちに谷をうずめてゆく。
 時28分甚ノ助小屋到着。積雪が5cmほど。テーブルと椅子の雪を払って休む場所を作る。
 後ろから永井建設の工事関係の方が登ってこられる。
 室堂まで行けるか尋ねてみると、
ゆっくり行けば大丈夫行ける、ということなので室堂を目指すことになる。南竜あたりまで、場合によっては甚ノ助小屋までかと思っていたのだが、室堂まで行けそうだ。

トウヒトウヒとナナカマド甚ノ助小屋

 少し登ると、南竜のテントサイトや湿原のあたりから油坂までがきれいに見えてくる。
 高い木々の枝先に雪が凍り付いて白くなっている。ナナカマドの実も凍り付いている。
 オオハナウドかシシウドの花がらか、凍りついた雪が再び花を咲かせたように美しく見える。
 標識の上に雪が5cmほど積っている。


水平道分岐より別山を望む土砂崩れの修理箇所

だんだんとガスってくる。
親指の太さくらいのつららが下がっている。
延命水を一杯飲んでまた歩く。

氷の花ナナカマドの実
つらら延命水

ようやく黒ボコ岩が見えてくる。
10時30分黒ボコ岩に到着。
先行者が降りてくるのとすれ違う。
山頂まで行かれたとのことで、くるぶしまでの雪だということだった。

弥陀ヶ原を通って最後の登り、五葉坂を歩き始める。
五葉松の枝先につららができている。折って口の中に入れる。
冷たい感触が口の中に広がって溶けてゆく。登りでほてったからだに冷たさが心地よい。
いくつかを折って食べながら歩く。
霧が晴れて山頂がしばらくだけ見えてくる。


黒ボコ岩エコーライン分岐
五葉坂五葉松

11時40分、室堂に到着。
1
名は山頂を目指すが、我々は寒いので今日は室堂で昼食を取りながらお留守番。
気温が低く、暖かいココアを飲みながら暖をとる。

ビジターセンターの壁面に陽光が当たって触ると暖かい。
しびれて冷たい手をそこで暖める。
窓を覆う鉄板が焼肉を焼けそうなほど熱いので、背中を押し付けて温まる。

風が冷たく吹き抜けて、しっかり冬の服装をしてこなかったのでよけいに寒く感じる。
待っている間に3人の女性は下山、新たに男性1名が登ってこられた。
山頂に向かって登っていたが途中から引き返すのが見えた。

五松坂〜弥陀ヶ原室堂
御前峰室堂ビジターセンター


13時山頂まで行かれた1名が到着、昼食を取ってコーヒーで暖まる。
13時30分、室堂を出発する。
エコーラインの分岐でまた一人の方に出会う。
結局今日出会ったのは6人だけだった。こんな日も珍しいのだろう・・・。
エコーラインを南竜に向けて下る。

誰も歩いていないので、純白の雪の上に足跡もない
夏の間たくさん咲いていたコバイケイソウも今は枯れすがれた姿をさらしている。
種に雪が凍り付いて透明になった氷がガラス細工のように美しい。

 

ハイマツコバイケイソウ
弥陀ヶ原


再び青空が見えてきて新雪の白さと、ハイマツのくすんだ緑色の対比がきれいだ。
風が強いのか山頂付近の稜線の雪が舞い上がって雪煙が立つ。
弥陀ヶ原の雪原が陽にキラキラと輝いてクリスタルの宝石のようだ。
 

氷の花

木道は我々の足跡だけだ。
時々雪で滑りそうになる。
自衛隊の飛行機が訓練中なのか、何度も山頂を超えて行ったり来たりしている。
飛行機も青空の中では白い小さな点景になってしまう。
エンジンの音だけが、機体が通り過ぎた後に大きく聞こえる。


エコーライン

はじめは霧の中に隠れていた南竜ガ馬場も、少しずつ見えてきた。
山荘の屋根がはっきりと見えてくる。
ケビンの赤い屋根や湿原のかなたに油坂のジグザグの山道も見えてきた。

別山もはっきりと見えてくる。
水平道を足元に注意しながらトラバースする。

途中で甚ノ助小屋でであった工事の方々が道に石を敷き詰める工事をしていた。
水平道の分岐でしばらく写真タイム。
別山をバックに写真を撮る。

観光新道の尾根がよく見える。

南竜油坂の頭〜別山
砂御前山・別山観光新道

15時甚ノ助小屋着。
少し休んでまた歩き始める。
葉を落としたダケカンバが観光新道の下の方に見える。
朝はたくさんの雪をかぶっていたが、雪が解けてマユミのやさしい色が見えている。
朝はしっかり雪の中だったのにもう解けている。

高度が下がって紅葉の山道を歩く。落ち葉がきれいだ。
16時7分中飯場着。

今日落ちたもみじやかえでの葉っぱがたくさんある。
色のきれいな葉っぱを拾いながら歩く。
16時38分、別当出合着


車を駐車してある所まで歩く。
紅葉と雪景色を見ることができて、満足の一日だった。
白山は季節季節にいろんな表情を見せてくれる。
今日もまた新たな白山の姿を見ることができた。

 

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