砂防新道〜エコーライン〜室堂〜御前峰〜剣が峰〜お花畑〜室堂泊〜釈迦新道 その2                        line

日時   H18. 8.11〜12
天候   晴
参加者  4名

コースタイム 

12日(土)曇後一時雨
 4:00  起床
 4:35  室堂発
 5:20  中宮道分岐
 5:50  大汝・七倉分岐
 6:10  御手水鉢
 6:50  七倉の辻
 8:10  湯の谷乗越
 9:00  釈迦岳前峰
 9:40  水飲み場
10:25  釈迦岳登山口
11:10  越前禅定道分岐
12:40  市ノ瀬
14:00  自宅着  


 雷雨の予報なので4時に起床、4時35分室堂を出発する。
 ヘッドランプを点けて歩き始めると、吐く息が白く見える。
 別山に雲がかかっているのがぼんやり見える。
 室堂の厨房の明かりだろうか、光が見える。

 千蛇ケ池の雪渓は昨日はシャーベット状だったのに、今朝は凍っていてつるつるだ。
 転ばないようにゆっくり歩く。

 大汝の登山口、中宮道との分岐に出る。
 霧が濃くなったり薄くなったりと安定しないお天気のようだ。

早朝の室堂の明かり千蛇ケ池
血の池大汝峰登山口

 少しずつ空が明るくなってくる。アオノツガザクラの群生がスゴイ。
 霧の中でクリーム色の点々がたくさん見える。
 いったい何個ぐらいの花が咲いているのだろうか?

アオノツガザクラの群生

 コイワカガミの小さなピンクの花もあちこちで咲いている。
 今が盛りのようだ。
 ハイマツが大きな実を付けている。朝露が付いている。
 霧に包まれた道を歩いていると、空が明るくなってきた。
 

コイワカガミハイマツ
大汝を迂回する日の出

 大汝と七倉山の間に着く。標識が傾いている。
 今年の大雪のせいだろうか・・・。 

七倉山へ
  

 空の一角が明るくなってくる。
 霧の間からスポットライトを浴びたように、雪の斜面が視界の中に現れてくる。

空が明るくなる風景が少し見える

 切れ落ちた斜面と雪渓がだんだんとはっきり見えてくる。
 お天気がよいと、火ノ御子峰と地獄谷の赤茶けた崩壊の様子が見えるようだが、霧の中ではっきりとは見えない。
 

残雪の谷間ようやく夜が明けてくる
四塚山が見えてくる石垣の跡が見える

 少しずつ霧が晴れて、緑に覆われた山が見えてくる。
 ガレ場を下って行くと、鞍部に御手水鉢の標識が見えてくる。
 大きな岩にあいた穴に水が溜まっている。
 お天気がいいと、その水に青空が写ったりしてきれいなんだろうなあ〜。
 流れて行く雲も写ったりなんかして・・・。

 石組みの跡が残っている。昔々の宿泊施設、室の跡のようだ。
 昔の人々が信仰のために白山を往来した跡が、こんなふうにわずかに残っている。
 何もないということは、本当に何もないのではなく、何かがあった、あるいは何かがあったかもしれない、ということを想像できるのがおもしろいと思う。
 同行者の一人が石組みの所にリスがいるのを目撃した。

御手水鉢石垣の跡

 七倉の辻に向けて、七倉山の山腹を歩く。
 霧が晴れて斜面の緑がまぶしい。気持ちのいい朝の風景だ。
 斜面を超えて、雪渓の見えるあたりで朝食にする。

四塚山と七倉山

 朝食を食べながら花を眺める。
 ミヤマダイコンソウ・ハクサンフウロ・ミヤマダイモンジソウ・オンタデ・シナノオトギリ・ハクサンボウフウなどの花が咲き乱れている。別山の頭だけ見える。
 朝食を終えて、斜面を超えるとハクサンイチゲが咲いていた。

ミヤマダイコンソウミヤマダイモンジソウ
オンタデの咲く斜面ハクサンイチゲ

 ハクサンイチゲの群生する斜面を下ると七倉の辻だ。
 加賀禅定道・岩間道と楽々新道・釈迦新道の分岐地点。
 昔はお地蔵様なんかが建っていて、心優しい旅人が野草を供えたりして、旅の安全を願ったりした所なのだろう。
 お天気がよかったらすばらしい風景が広がって見えることだろう。
 今はガスってよく見えない・・・。
 

七倉の辻別山の山頂が見える

 時間があったら四塚山にも登ってみたかったが、雷雨の予報で今日は先を急ぐ。
 後で調べたら四塚山へは往復30分ほどで登れるとか、登っておけばよかった・・・(汗)。
 少し下ると四塚山の山頂と塚がすっきりと見えてきた。
 この塚には、昔、尾添の村に妖術を使って悪さをする老婆と、三匹の化け猫を行者が封じ込めたものだという伝説があるようだ。今はあっけらかんとした明るい風景の一部だ。

四塚山の塚が見える

 このあたりからお花がスゴかった。
 湯谷乗越と呼ばれる釈迦岳鞍部の水場、そして白山釈迦岳山頂までのお花が、観光新道の馬のたてがみのあたりのようにたくさんの花でいっぱいでびっくりだった。

 カラマツソウ・エンレイソウの実・アザミ・ミヤマオトコヨモギ・シモツケソウ・ハクサンフウロなどの花。
 早春にはオオサクラソウやミズバショウにリュウキンカも咲くようだ。
 いつかオオサクラソウの花を見てみたいものだ。 

カラマツソウエンレイソウの実
アザミミヤマオトコヨモギ

 そしてさらに、マルバダケブキ・キオン・タカネマツムシソウ・クガイソウ・グンナイフウロ・モミジカラマツそしてハクサンイチゲ。
 お花が多くて二日間の撮影枚数は500枚を超えた。
 電池の赤ランプが点滅してついにシャッターが切れなくなって、電池の交換。
 8080の電池が同型なので予備に持ってきて正解だ。
 メディアは1GB、予備に512MBを1枚。
 電池を交換して見える限りのお花の写真を撮りまくった(汗)。
 やっぱりマクロレンズを買って持ってくるべきだったか〜・・・。
 モミジカラマツのピンク色が優しい。
 繊細な花びらがかわいらしい。
 

マルバダケブキ青空が見えてくるキオン
ミヤマトウキタカネマツムシソウクガイソウ
グンナイフウロモミジカラマツ

 オオレイジンソウ(大怜人草)も咲いている。
 砂防新道で咲いている花しか見たことがなかった。
 キンポウゲ科トリカブト属で有毒だとか。
 花の形が舞楽の奏者(怜人)が被る冠に似ていることから付いた名前だというこというだ。
 トリカブトのような紫色ではなくクリーム色の花が特徴だ。

 ソバナ・ハクサンシャジン・ハクサンコザクラも時々咲いている。

オオレイジンソウ トリカブトの仲間で有毒ハクサンコザクラ
ソバナハクサンシャジン

 そしてウスユキソウも咲いていた。
 葉っぱの形が三の峰のものよりも先が尖っているような気がする。
 花の時期はもう遅いようだが、いくつか咲いていて思いがけない喜びだった(笑)。

 そしてチョウジギク、今まで南竜から別山に向かう途中で一度しか出会ったことしかない花だった。
 まだ蕾の花が多かったが・・・。

ウスユキソウシロヨメナ
チョウジギクニッコウキスゲ
 

 そして、カライトソウが群生していた。
 柔らかそうな花は、触ってみたくなるような柔らかそうな感触だ。
 風に揺れていたり、朝露を付けていたり霧の中では幻想的な写真が撮れそうな花だ。

カライトソウ

 斜面には黄色の点々、ニッコウキスゲの咲き始めの花だ。
 咲き始めだから花の色も濃く、緑の草原の中に目立っている。

 釈迦岳の登りのくねくねの曲がった登りの道が見える。
 ここを登ればあとは後半の道、釈迦岳を下って帰るだけだ。

ニッコウキスゲ白山釈迦岳

 ノウゴウイチゴの実がなっていた。
 普通のイチゴより小粒だが、一つほおばって見ると少しすっぱいがイチゴの味がした。
 ノウゴウイチゴは可憐な花が咲くようだ。

 ミヤマコゴメグサ、そしてホタルブクロが咲いていた。
 トンボソウ?が足下に小さな花を咲かせていた。

ノウゴウイチゴミヤマコゴメグサ
ホタルブクロトンボソウ

 蛇行する湯谷川が見えてくる。
 流れが浸食する川の両側の赤茶けた色と、植物の生える緑の草や木の色の対象がまぶしい。
 雄大な風景の中で、大地も行きている。

 シモツケソウの花の色に目を奪われたりサンカヨウの実をほおばりながら、写真も撮って足下を確かめながら黙々と下る。

釈迦岳湯の谷川

 ミズバショウの大きな葉っぱとオタカラコウだろうか、黄色い花が咲くあたりは早春にはリュウキンカが咲くのだろうか?
 水場で水を詰めて、釈迦岳への登りに入る。
 タカネナデシコ、ハクサンチドリも咲いている。

湯の谷乗越ミズバショウの葉っぱ
タカネナデシコキソチドリ

 先月釈迦岳でお昼を食べた峠のあたりを超える。
 雪で覆われていた池のあたりはすっかり元の池に戻っている。
 池の周囲にはキヌガサソウがたくさん咲いていた。

 釈迦岳への標識をパスしてそのまま釈迦岳前峰に向かう。
 このあたりから見慣れた風景になってきた。

キヌガサソウオオヒョウタンボク
ツルリンドウ前釈迦岳山頂の碑

 ツルリンドウの白い花が一輪咲いていた。
 雪の山を眺めて登った道も今はもう緑の風景に変わっている。

前に通った時には雪が・・・釈迦前峰へ

 雪の斜面をトラバースしたあたりももうダケカンバが葉を茂らせている。
 どんどん下って行くと、タマガワホトトギスが咲き始めていた。
 水飲み場でこれから室堂に登るという方1名に出会う。
 登りに使うと約10時間、下りは8時間、どちらにしても長い道のりだ。

キバナノヤマホトトギス水飲み場

 釈迦新道の登山口に着いたあたりで雨が降り始めたので、合羽を着て歩く。
 ついでにザックの中にカメラをしまってしまったので、以後の画像はない。
 約4キロの車道を黙々と歩く。
 合羽ズボンを付けなかったので、最後は濡れてきた。
 12時40分、市ノ瀬に無事到着する。

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