エリック・クラプトン

 一番最初に買ったアルバムが「ERIC CRAPTON ☆ UNPLUGGED」だった。

 このホームページのタイトルになっているアンプラグド。電気楽器を全く使わないでスタジオライブをするという企画で始まったMTVの番組で収録された曲をアルバムにしたもの。ギターやピアノだけで演奏し歌うということは原点ではあるが、実力が本当に試されてしまう。クラプトンは落ち着いた、とても味わいのある声で、言葉は違っていてもとても深い悲しみが心に響いてくる。

 どのアルバムを買おうかと悩んだが、アコースティックライブアルバムということで、迷わず選んだ。ラッキーなことに、いつもとても好きになる人のアルバムは何気なく買ったものの中に、一番好きな曲が入っている。「tears in heaven」がその曲。悲しみの中から生まれた曲だが、祈りの心が響いてくるような気がする。アルバムのおまけについてきたクラプトンのマウスパッドを使えないでいる。  H11.2.11

 一番良く聞くアルバムはやっぱり、「UNPLUGGED」に尽きる。アコースティックギターのインストロメンタルの曲も何曲か入っていて、「SIGNE」も自分でこの曲が弾けたらいいなあと、聞きながらいつも思う。聞き込んで行くほどに良くなっていくアルバムも、全部の曲が好きなアルバムもなかなか見つからないが、このアルバムはその1枚かもしれない。

 このアンプラグドのホームページも手作りの暖かさというコンセプトが基本にあって、そういうものを集めて行きたいと思っている。しかし、UNPLUGGEDといいながら、パソコンを使ってやっている所に矛盾と限界が!

 クラプトンを聞きながら、自分がブルースっぽい曲が好きなんだということを今頃になって発見している今日この頃。「NOBODY KNOWS YOU WHEN YOU’RE DOWN & OUT」や「BEFORE YOU ACCUSE ME」「LAYLA」のピアノもよくて、本当に何回聞いても飽きない。「OLD LOVE」のエモーショナルなアレンジもジャズっぽいピアノの音も、気分が落ち着いている時も、落ち込んでいる時も聞けていい。最近はサウンドボードの音がデジタルっぽくなくていいので、パソコンで何かをしながら聞くことが多い。H11.10.31

「ピルグリム」(WPCR-1400 98.3.10)

 「PILGRIM」(巡礼)というアルバムのタイトル。クラプトン自らが詩を全部書いた自伝的な内容。「MY FATHER'S EYES」「RIVER OF TEARS」「PILGRIM」と好きな曲がたくさんある。

 アルバム解説の中のクラプトン語録

 「収められている曲は、どれも非常に興味深く聴いてもらえると思う。円熟した感じで、内容はかなりシリアスなものだ。ギターはこれまでのようには弾いていなくて、曲そのものやヴォーカルに重点を置いている。サウンドはコンテンポラリーで、ヒットポップ的な要素の強いものだが、基本にあるのはオールド・スクール。トラディショナルだ。
 歌詞は、きわめて自叙伝的なものといったらいいだろう。もちろん、これまでも僕の作品は、自分の感じていることや、体験したことや、こうあってほしいと思うことなどを反映したものだったけれどね。とにかく、今回は自分でほとんどの歌詞を書いていて、それらはすべて僕自身のストーリーをたどったものなんだ。」

 「僕の作品の主要な題材は、男と女の愛だった。それは変わるべきではないと思ってきたし、今もそう思っている。男と女の関係の難しさといったらいいのかな。孤独があって、もちろん幸福もある。複雑な関係から生まれるいろいろな感情を表現しているんだ。でも、ここ数年は、自分自身というものが大きなテーマになってきている。今の僕が歌のテーマとして興味を持っているのは、僕の頭のなかや心やなかにあるものなんだ。」

 「今回は歌詞もすべて僕が書いているんだ。そういう作り方はここ10年ほどやってなかったことだが、つまり、それだけ新しいアルバムが僕にとって重要なものだということだよ。
 それと、自分ですべての歌詞を書く気になった理由のひとつには、現在の僕のパートナー、サイモン・クライミーがコンピュータに習熟しているということがある。曲を作り上げていく時にコンピュータを使うと、いろいろなアイディアをセイヴしておくことができるから、たとえば半年後にもう一度、あらためて完璧なものを作り直すということができるんだ。可能性が無限に広がっていくわけさ。ただし、選択の余地があまりにも多すぎるから、仕事のペースが遅くなってしまうことは確かだね。
 でも、そうやって仕事をつづける中で、このアルバムは日増しに重要な意味を持つものになってきている。とにかくいい作品を作ろうと思って、とてもハードに自分自身を見つめているんだ。これまでだったら、おそらく3ケ月か4ケ月前にレコーディングをやめていただろう。それで充分だった。でも、今はまだ充分じゃない。もっともっと突き詰めたいと思っているほどなんだ。」

くエリック・クラプトン/BEST OF(WPCR10600 99.9.29)

 「BLUE EYES BLUE」を最初に聞いた時、鳥肌がたった。ジュリア・ロバーツとリチャード・ギアの「プリティ・プライド」の挿入曲ということで、クラプトンの曲は、映画音楽に使われることが多いが、これもいい。2曲目の「CHANGE THE WORLD」もJ・トラボルタの「PHENOMENON」に使われている.
 「UNPLUGGED」の「TEARS IN HEAVEN」の解説に大友博さんがこう書いている。「ロック・アーティストがほんとうの意味で成熟するとはどういことかを、この曲は僕たちにしっかり教えてくれる。そして、ロックを聴きながら大人になった僕たちが必要としているものをこの曲は備えている。ー中略ーこの曲は、結局、ブルースを精神的な主柱としたロックそのものに他ならない。」と。「CHANGE THE WORLD」も本当にそんな曲だ。年を重ねることでわかってくることってたくさんあるんだと思う。音楽も若者たちだけの物ではない。年を重ねただけの理解の深さが絶対にあるんだと確信する。いろんな悲しみや喜びを経験したからこそ書ける曲なんだろうと思う。そういう深さがあるから、クラプトンのファンも多いのかもしれない。

 

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