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僻村塾記録「土地と人の仲」 池澤夏樹   H16.4.24 19:30〜 福井新聞勝山支局


 沖縄に10年住んだがこの夏フランスに住居を移すことにした。
 一生懸命は一所懸命が本来。中世封建制の時代、領主より領地をもらう。その領地を命をかけて守る。
 動かないで生きるよすがとする。・・・農業をしているからであって、一つの生き方である。
 郷土愛(自分の生まれた土地はすばらしい・・・)は元々日本にはない。
 大和武尊は夷狄を討つ、移動に次ぐ移動
 大和しうるわし 大和は国(故郷・古里・生まれ育った所)のまほろば
 人は一生同じ土地で生きそこに埋められる→一つのしあわせ
 そこから出なければならない→圧力
 先祖代々の記憶のある土地を追われる・・・難民 それほど珍しいことではない
 アフリカで出生した人類が世界中隅々まで人がいる
  人口が増える→採れるものが足りない→弱いものは追い出される→山ひとつ越える
  災害による難民・土地争い・・・弱い者が押し出される形で広がる 戦い片方が負ける・・・そのままいる事への屈辱
  ポリネシア 東南アジア スンダランドが元→島伝いに広がる→全ての島に人がいる
  ハワイ・・・孤立 ポリネシアから一個の社会が移住
 難民・・・捕虜の恨み
  旧約聖書詩編・・・イスラエルの民がバビロンに捕虜として連れて来られた時の恨みの詩あり
  移住を強いられることの恨みと苦しみの詩あり・・・異文化の衝突・融合
 バイカル湖の鮭が増える・・・安定した食料源
 ベーリング海峡を越え北アメリカ・南アメリカへ移動

 生活の中の移動 出作り小屋
 狩猟採集民  移動しない動物の狩 兎など
 動物の大移動 カリブーの大移動 待っていて捕まえる 
           海岸・・・捕鯨 海の氷の狭い水路が溶けかける場所で鯨を捕る 手こぎの舟
 採集・・・効率よく畑をするには山から根こそぎとってきて畑に植える
 狩猟・・・家畜化 遊牧民・・・動物の後を人間がついて行く モンゴル(ゲル 馬が運ぶ)
      土地への愛着・・・広い空・土地
 荷物が少なく移動が簡単・・・オーストラリアのアボリジ 馬がいない・砂漠・広い移動距離
      皿・棒・・・子どもを抱いて
      物質を持たず、霊的なつながりが深い・精神性が高い・・・すばらしい絵を描く

 農家・定住・文化・・・人間の基本
 定住した社会・移動を禁じられた時代。
 逃散・・・江戸時代には犯罪。年貢が払えなく生活に行き詰まる・不運が重なる。
 移動する人・・・芸人・宗教関係者・ある種の職人
  →刺激を与える。生活者ではないので、増えることを為政者は管理
   活性化の材料(祭り・芸人) 石臼の溝を切り直す人
   勧進坊主(大きなお寺の寄進)・来世のセールスマン
   身元保証人 勧進帳 由来
   詐欺的 遊行坊主 非人 「おどまかんじんかんじん あん人たちゃよか衆」
 旅人・・・一夜の宿 提供できるのは話
 作家・・・知らない土地で面白い話を聞いて本に書いて都会で売る
 ハワイのバラにはトゲがない ポリネシア(孤島)は大きな動物がいない 航海者が肉が食べられないので山羊を連れて行く
 「ハワイイ紀行」を書いた
 知らない土地のことを知る喜び・・・知的喜び

 沖縄で内地の人のことを ナイチャーVSウチナンチャー
 自分はシマナイチャー・・・沖縄の特派員をしていた。沖縄の歌・アメリカの基地の紹介、よい所だから来ないで・・・。
 沖縄に慣れてしまったので一度離れてみる
 一カ所を見て紹介する・・・形としては江戸時代の芸人と変わらない

 田舎から都会への移動
 東京の人口の7〜8割は田舎の人。田舎で食べていけない・魅力がある
 途上国はもっと悲惨・・・換金作物で金に換えることが成立しない。
                周辺(スラム)から都会に通い仕事をもらって生活(メキシコ・マニラ)
 アフガニスタンの井戸掘り(中村哲さん)
 次の世代の教育・・・田舎を捨て農村崩壊、作物が作れない・都市も崩壊
 どこかから加速・田舎の魅力がなくなる
 精神的なこと・・・何代も続く郷土愛 安定 代々続く祭り お盆に死者が帰ってくる
 自然がない・・・精神の拠り所 隣がない・・・孤独・不安 救い切れた訳ではない
 鎮守の森の頃には戻れない

 人と移動 土地との関係
 早い新しいこと・・・すばらしいこと
 日々変わった事が面白い
 テレビが見せているもの・・・お祭りの姿 年に一度のお祭りを待つことがよいことだと思ってしまった
 都会・・・密度が高い・めまぐるしい→何かが起こって見える

 人は退屈する能力を失ったのではないか
 赤瀬川原平・・・忘却力がついた(反対に考える方がよい場合あり)
 不安は脱落者を産む 田舎に金がまわってこない・・・公共投資

 パルージャの日本人人質事件について

 イラクが負けたことにしている イラクの人はアメリカは嫌い

 NGOが裏で動いた
 メンツを持ったまま解放できる理由が見つかった
 戦争だから行く
 ジャーナリスト・・・伝えなければ何が起きているのかわからない
 バクダット H15.3戦争・・・日本の新聞社は特派員を引き上げ。CNN・ドイツ・イタリアは残った。
 誰かが残らないとダメ。危険に決まっている

 日本政府・・・三人に帰ってきてほしくなかった→すりかえ・・・自己責任
 解放メッセージ  日本の中には政府に反対している人もいる。自衛隊を認めているわけではない。

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