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平成18年度第1回僻村塾記録(18. 5. 2)
                高橋治監督作品 「非情の男」   高橋治氏&真野響子氏

60年安保 国民の反発
映画作家は何を作れるのか?
樺美智子さんの殴殺の年
「非情の男」、監督
3本目の作品
1〜2本は試験登用 第1・2作は僻村塾で鑑賞
何が描けるのか?社会の落ちこぼれ(アウトロー)が政治結社を作り、60年安保賛成・反対の中に入り込む。
金を出していた人(黒幕) チンピラ・ヤクザが右翼を名乗る
やり場のない自分の憤りを持つ人の内心に迫れる

撮影開始後1週間で社会が急変する。社会党浅沼事件、(社会党浅沼委員長が右翼テロで殺害された)壇上で刺される。
「けだもののおごり」・・・原題 国弘威雄か私のタイトルか?
第2作「死者の結婚」
好きでたまらないという評価が出てきた。当時は失敗作だと思った。

大島渚とのライバル関係 大島渚は木戸四郎所長に「赤」と嫌われた。
高橋先生はペットように可愛がられた。
大島作品の方がよい、大船をしょって立つ人材だと思っていた。
大島渚は城戸四郎にくってかかる。高橋先生がかばう。他の人も。
2作目・・・大島「青春残酷物語」 (第一回日本映画監督協会新人賞を受賞)
高橋「死者との結婚」
ダイナミックVS性的な作品
試写室で「死者との結婚」を見た大島さんは「いいんじゃないの」と一言。落ち込む。
「けだもののおごり」、右翼の邪魔が入る。撮影場所に火を付ける。
どこで何がおこっても責任はそっちだぞという脅迫状。
大島渚の「日本の夜と霧」は5時間で上映禁止となる。

60年安保に対し、小さな声を積み上げる。
会社は製作中止を勧告。ある部分をカット・題名の変更・上映時間の制限される。
松竹を飛び出す原因の一つになった。
撮影を中途で投げ出すか、やむをえない形で出すか?
夜中12時に20人くらい集めラッシュ(大まかな大筋)。評価してくれた人。
まぼろしのベスト1だという評価もあり。
援助を期待したが、上映中止・撮影中止の決定のためやむなく形を変えて取り直す。
三井弘次が取り直しの時に怒っているからやるんだぞ!と言っていた。
監督の勢いで半分撮っている。→スピードダウン!
その後、3〜4本制作したが自信作はできなかった。

俳優座の企画「ゴメスの名はゴメス」・・・高橋の撮らせてみろ。
自分の中に変化(リリカルな少年・少女)・ラクダ
「非情の男」は完全な形ではお目にかけられない。全く別の作品になっている。
リテイク
小津のまねをして
スタイルが変わっている。不幸な失敗作かも。
今映画の危機。
山谷のドヤ街のシーンはすばらしい脇役人が映画を支えていた。
直木賞受賞時に二人の友人が言った言葉
治は文学の世界に新しい場所、映画に戻ってくるな
大島渚はライバル 映画を止めて文学に走らざるをえない
大スターではない役者を使う 嘘がうまい(京都の人)
粟津清(あべ定の調書を入手して本を書いた人)・・・大島が映画化
原作はよいからいい映画になる 自分で脚本を書いた
女は恐い、やる俳優がいないなら私がやる(夫人)
七人の浪人全員シナリオを書く。一人がプロデューサーになるとしたら高橋だ。
「非情の男」の中で、小沢栄太郎の組織活動家の有力者の役目が削られている。
 三上 金を渡すシーン

 意外な出演者
 蜷川幸雄 長田清・・・篠田正浩
 芳村真理 久我美子 三井弘次 中村是好 市川翠扇 左朴全 小坂和也
 戦争反対の裏面を描く
 ドヤ街に住む日給500円1000円の人々
 脇役がどれだけ迫れるか。若い武士団・・・成立しない。
 高橋先生がその気にさせた・・・なりきっていた。
 音楽・・・ジャズファンだった、前田憲男

真野さん
 とてもいい作品でいいお話が聞けた
 若者が病んでいる・・・今も変わらない
 十分しくみは伝わる・・・黒幕な見えなくても

高橋先生
 映画館に足を運ぶ人5人10人 興行成績経理上の数字はどこへ?
 映画の数字だけ
 何かを表現するのに映画→世の中を変えうる力を持っていた
 今、いい監督はたくさんいる
 人間を写してほしい・人間のドラマを写してほしい・人間の顔を写してほしい
 若い人は志が低い、自分たちの力で何かを変えるという気概を持ってほしい
 北海道から一文にもならないのに歩いてくる

「国家の品格」・・・あたりまえのことをあたりまえに書く
 血・・・母藤原てい、父新田次郎。
 幸田家 幸田露伴父
 今の時代心のありようを変えていけるか?
 作り手が発見
 浅草にストリッパーを取材 ヤクザ・組 山谷
 ファーストシーン・・・女の子が走っている・ストリッパー小屋の面接
 胸をはだけるとキスマーク
 ある物を見つけ出すこと 今の人は怠惰

次回618日(日)真野さん

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