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僻村塾記録 H18.9.24 15:00〜

  「旅に出よう」

女優 鶴田真由氏
小説家 謝孝弘氏

スイッチ編集長新井敏記氏
東海大学教授 湯川豊氏

新井さん 1,999年鶴田真由さんにインタビュー、等身大の言葉が心に響いた
旅が好き、面白い、普通ではあり得ない経験
謝さんにフィールドワークを通じて書いてもらう
「愛の雪の島」スイッチから上梓
湯川さん「星野道夫 終わりのない旅」スイッチ社から刊行

湯川さんより・・・10分くらい印象に残った旅(個人的)を...

新井さん 俳優の笠智衆さんと鎌倉・蓼科の旅に同行、寄り添い晩年に立ち合えた
緒方拳さんにインタビューをした 「面白くない映画に出たのは何故か?。「鬼畜」に感動した、どうしてこういう映画に出るのか?。震えるような役者の世界を見たい。」
緒方さんは、セリフを覚えるのが苦手で、タクシーに1万円を渡し、どこまでも行く間に覚える
安い筆と墨で「書を書いて下さい」→不機嫌になった
「おまえは生意気」と言われた。「時間はあるか」と横浜の自宅に連れていかれた。
書を書く部屋がある。「どういう字を書いてほしい?」「新井の新」「生意気」と言われた
何枚か書かれたうち、彫ったような字を選んだことで気に入られた。
「いい映画とは思わない、俺が出ることで客が入る、それでも日本映画にとってよい」と言われた。

笠さんの家を1週間後に訪ねた
緒方拳さんも予約せず笠さんを訪ねて、書を書いて下さいと言った
それで「山川草木」と、ありふれた道具で書かれた。
どうしてその字を選ばれたか?「簡単でしょ」
「はんこを押して下さい」・・・銀行印を押した

荒木カメラマン・・・小津さん大好き
笠さんがライカM6を買った所、小津さんも使う
大船まで1時間、どういうふうに撮るか?
ライカ・・・小津先生が好きだった 映画のフイルムを使える
映画を撮るように写真を撮る
北鎌倉円覚寺 小津さんの墓参り 「無」
小津さんにお尻を向けることはできないと、墓と並んで撮る

蓼科の別荘で、蓼科映画祭の「麦秋」を見た
娘さんも同行 和服 衣擦れの音 ステキな時間 書を書いてもらった


謝さん 今44歳
大学時代、探検部に入っていた。秘境へ行くのがバンカラな気がした
初めての海外旅行、パキスタン・フンザで病気になった。
宿屋の主人が献身的看病、1週間何も食べられず、高山病・発熱朦朧とした意識
宿題をもらう。客人が病気になったら看るのはあたりまえ
1対1の人間関係、この感動を伝えたいことからが旅の始まり

世界中に色々な人を訪ねる旅に出る
自分は華僑三世の東京在住。東南アジアの人から笑顔をいただくことが多い
人間社会が淡白
山手線でニコニコした青年が代々木で降り、カンボジア料理の店に入る。
カンボジア料理はベトナム料理に似ている。生の春巻・中華にエスニックが入る
カンボジア料理店の息子で、カンボジア難民だった。家族ぐるみでのつきあい。
平和になったので、一時帰国したい。
ポルポト政権、文化人大虐殺から逃げて、東京にきた
陸路でカンボジア・ベトナム・カンボジアと、青年と一緒について行く。
タイ難民キャンプ・・・たくさんの人が亡くなった
父は貿易商でポルポト政権時に迫害、農民に強制移動させられた。
家族はバラバラ。彼が帰ってきたことを一人のおばあさんが怒る。
村を捨てた者は村に戻るな。逃げた事実は消えない。
一つの結論を彼は出そうとしていた。
おばあさんの言葉を帰ってから話してくれた。
ノンフィクションを書くのは難しい。

鶴田真由さん
学生時代からインド・第三世界に行ってみたいなと思っていた
ふと立ち止まりたくなった時に、今行ってもいいかもと思った。
年上の見かけはインディアンみたいな人にくっついていたが、毎年毎年インドに行っていた。
今だと思うなら、今一人で行けと言われ、初めて行くのにインドはどうだろうと思った。
屋久島・・・自分の中の今、外からやってくる今
中国・パキスタン・アフガニスタン 2ヶ月 1ヶ月 テントの旅の旅
馬・ヤク 大キャラバンの旅 風呂・トイレなし
歴史年表を遡るような感じ 生活スタイル
働くことと生きることが近くなる 自然との関係密
地形が読める・天気も読める 彼らは学校には行っていないが、自分よりもいろんなことを知っている。自分は何もできない、ということに気付かなかったが、気付けるようになった自分。
自然の中・・・眠っていることからおきてくる、パリ・ニューヨークは面白くなくなった
欲張り・眠っている感覚を呼び起こす
役者として大切なこと=人間として大切なこと
細胞を起こすことに旅を使っている
文章を書く・写真を撮る
心の状態がよい、仕事も楽しく人とのバランスが取れる

湯川さん
フランス文学科卒業後すぐ出版社に就職
学生時代フランス・パリに行きたいと思っていたが、行けないと行かなくてもよい。
スタンダール作品を拒否してきた
クラシック・オペラに熱中 知識では実感がわかない
ウィーン オペラ国立劇場 街を歩くと既視感に襲われた
森本哲郎がウィーンここで生まれたのではないかと思うと書いていたが、僕一人の思いではないと安心、がっかりした。
開高健 「旅は男の船であり港である。そして男は自殺する変わりに旅に出る」と書く
驚く心・見る眼を持ちなさい。少年の心・大人の財布
鶴田さん謝さん 何のために何をもたらすのかよくわかった

新井さん
星野さんと「旅って何かな?」と話した
星野さんは自分が変わる事が一番じゃないか?
自分にとっての旅に引力 ステキな光景・人に出会う 人に伝える・手紙を書く
自分が変わることはないぞ〜。
沢木耕太郎さんは 余儀ない旅・夢見た旅とあるが、夢見た旅をどれだけ続けられるか
余儀ない旅と裏表

鶴田さん
労力を惜しむな・時間をかける
一緒にいることで見つけることができた風景
山羊一頭残されたら自分は生きていけない(心細くなる)
たった一人になることがいかに重要か
孤独を感じるうまみ 東京拠点・・・失った時、存在のない自分。
宇宙を近く感じる・自然の中にいる
チャップリン・・・手帳とペン

謝さん
20年以上旅を続ける。他者があって自分がある
形に残さないと忘れてしまう。周囲への感謝=体感
旅のモード・気持ちの高揚感のある時に見えてくるもの
フィールドノート・・・ウエストポーチに入るサイズのスケッチブック
20冊〜30冊たまっている
高度計・山靴 歩いている移動の標高差・出会った人・物

鶴田さん
ポラロイドカメラを貼って日記・カメラ・ノート・筆記用具

新井さん
ノート・万年筆
池澤さん
ムスタ すばらしい新世界

湯川さん
山本 レンタカー・テープレコーダー
ピアニスト グレンタ「二人の旅路」
旅はお金と暇がかかる。そこまでしてなぜ?

謝さん
衝動(欲求)何かが蓄積されて旅に出なければ。
日々の生活の大切さ。日常とは離れた空間に自分を移動させたい
その力が勝った時に旅に出る
年をとるとともに感動が羽くれてくる。衝動が薄れてくる

湯川さん
植村・星野・・・日本にいたくない。冒険することが仕事。定住していることが辛い

謝さん
遊牧民といる時が居心地が良い。今行きたい

鶴田さん
謝さんと同じ。違う所、拠点があるから出かけられる

謝さん
戻る場。旅に出る時の視線、第三者的目で文章にしている→日本に戻って表現したい

鶴田さん
現実と旅の通路を作ろうとしている。戻ってから文章を書く。旅のレポート

謝さん
エクスキューズを付けて外に出たがっている

湯川さん
生活をしていかなければならないとエクスキューズをつける

新井さん
旅に行かない欠点・・・逃げるように行く
理想の境地。見届ける人・残っている人
白峰=関係ない土地 ニュースで白峰が洪水・・・大丈夫かなあ〜人と触れ合うことで身近になる
秘境・・・誰にも教えたくない

謝さん
居心地のいい内緒の場所・秘境という欲求はなくなる。
あの路地・人・日本の中

新井
モロッコ ありすぎてわからない 大名旅行
   
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