「星野道夫の仕事 3 生き物たちの宇宙」

  A4サイズの写真集。見応えのある写真が収められている。
 熊が冬眠から覚めて巣穴から出てくる瞬間の写真がある。こんな写真は一体どんな時に、どんなタイミングで撮れるのだろうか?
 機材や食料やテントをヘリコプターで運んでもらって、1ヶ月後とかに迎えに来てもらうという撮影旅行なんだろうけれど、アラスカの厳しい自然環境の中での動物たちが見事に撮られている。
 短い春の季節の花がことに美しい。結婚された頃からようやく動物だけでなく、アラスカの植物に目を向け始めて、花を撮り始めていただけに、もう少し長く生きて、春や夏、秋の植物の写真もたくさん撮影してほしかった。

 多くのページがくまに割かれている。母熊と2頭の小熊。春の冬眠から覚めた熊を春・夏・秋そして冬と四季をとおして撮影されている。リスやウサギなどの小動物も撮られている。

 アラスカの原野にも私たちと同じ時間が流れているはずなのに、そこでは時間がゆっくりと流れている気がするのはなぜだろう。時間というものを一日24時間と細かく区切られていないから?それとも朝昼晩と大ざっぱに区切られているから?それとも、提出物や締め切り、約束などと拘束するものが何もないから?

2001.3.16

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