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「いま、いのちと平和を考える」 ベトちゃんドクちゃんを救う会 三方町立図書館 総括司書 河原正美氏
                                       H16. 8.11 緑の村ふれあいセンター

 福井県が有名ではないと「ふるさ大使」を作ったりしていたが、最近のニュースは地村さんのこと、福井豪雨のこと、美浜原発の事故のことと福井のことばかり。私の子どもの親友のお父さんが原発の事故で亡くなり、この二日間は悲しい日々だった。福井県が有名ではなくても、おだやかな生活がしたい。
 
 工藤直子さんの「ねがい」を朗読
 8/6、8/9,8/15と戦争の日があるが、20世紀は戦争の世紀。21世紀は環境の世紀。
 
 イラク戦争はベトナム戦争にそっくり。
 侵略戦争である。戦争が終わってから死者が増えている。これは一つの憎悪である。
 侵略する側は失うものは何もない。
 「母は枯れ葉剤を浴びた」というスライドを見てもらいますが、この写真の2/3は自分で撮ったもので、1/3は報道写真です。
 枯れ葉剤が散布されてから、10年以上経っている。
 枯れ葉剤は遺伝子(DNA)に影響を与える → 原爆・細菌兵器

 広島の爆芯地は原爆ドームの真上ではなく、私立病院の片隅にあり、日本では戦争の記憶が大事にされていない。
 広島への修学旅行も1/3に減っている
 ベトナム戦争の終結でアメリカ兵にも55,000人死者が出た。
 なぜアメリカンが負けたのか?ジャングルに潜み夜間奇襲攻撃をかけた
 隠れる場所がなくなるように枯れ葉剤(ダイオキシン)を散布した。
 壊死した木・草・農作物・家畜・人間・胎児
 ベトナムでは今でもホルマリンに漬けて胎児を残している・・・戦争を忘れないために
 奇形児・・・結合二重胎児・無脳症・左肘から下の無い子・両足が無い子・水頭症
 ベトナム帰還兵で枯れ葉剤を浴びた人の子どもにも影響がある。しかし、手厚い保護を受けられる
 
 ベトナムには車椅子がないのでベトちゃんドクちゃんに車椅子を送ってほしい・・・子どもたちの募金が全国から550万円集まる
 ベトちゃんが急性脳症で、ドクちゃんにも影響がでるので二人の命を救ってほしいという依頼
 テレビ局を通じて首相中曽根さんが「命を救え」という鶴の一声・・・三ヶ月後に選挙を踏まえて

 日本で手術するのにチャーター機・・・無料(報道にしっかり社名が写る) 4ヶ月間日本で治療
 成功率3%の分離手術・・・三万人の千羽鶴を持参
 このことでベトナムのホーチミン勲章をもらう。固辞したが、日本の子どもたちにあげるということで、受賞する。
 ベトナムの勲章は撃ち落とした飛行機の機体で作るので軽い
 ベトナム人の300万人が戦争で死亡
 撃ち落とした飛行機はそのまま畑にフェンスで囲って残してある・・・戦争を忘れないため
 ドクちゃんは今23才で、病院の労務管理の仕事をしている
 ベトナムでは現在も年間300人の奇形児が生まれる
 
 日本では1997年5月の淳君の事件、この事件を止められなかった
 完全に自分より弱い者に向かっている
 「弱い者いじめをするな」という普通のことが言えなくなった
 よその子を叱らない大人→地域の教育力の低下
 少年法を16才から14才に下げて、もっと下げる動きがあるがそれで命が守れるのか・・・
 「ゲーム脳の恐怖」という本に、ゲーム30分で痴呆性老人とほぼ同じ脳の状態になる
 元に戻すには読書を1時間30分しなければならないと書かれている
 ゲームの持っている危うさ・危険性

 命の大切さを教えるには、命の大切さを書いた本を読ませるしかない
 三方町で募集しているエッセイの入賞作品の中に、新潟県の研修医の書かれた文章。
 救急で来られた男性は全身95%に火傷を負って、後1時間の命と思われた。
 意識はしっかりしているが、処置の方法はもうない。
 奥様と小学校1年生くらいの子どもが駆けつけてきた。
 医師団は子どもに父親の惨状を見せるべきかどうか結論が出ず、母親の意思に任せることになった。
 母親は父親の最後の様子を子どもに見せることにした。
 子どもはしっかりと父親に向かい「お父さん」と言った。父親の指がかすかに動いた。
 「おとうさん いっぱい いっぱい ありがとう」と父親に向かって言った。
 医師団は誰一人として声を立てずに立ち尽くしていた・・・。

 教育は情熱と根気と少しのゆとりが必要である
   

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