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絵本をもっと楽しむ講座2004 平成17年2月5日


                     「物語が生まれるとき〜不思議への入口」  富安陽子氏 於:県立図書館

 本が好きだった。わくわくどきどきさせる側になりたい。
 阪神タイガースを応援している子どもが野球選手になりたいと思うのとおなじ。
 中3、小6の勉強しない自分の子どもを怒る私に、母が小6の頃の通知票をファックスで送ってきた(-_-;)。
 
 父が都市計画の仕事をしていた関係で学校を3つも変わった。
 絵本を読んで貰った記憶がない。
 その頃はまだ新刊の絵本が出た時代ではなかった。
 図書館も大人が行く場所だった。
 
 どこで物語とであったのか?
 大人たちが言葉で物語ってくれた。
 私は東京豊島区生まれ 父母 父方の祖母 祖父 4人の大人に囲まれて生まれた。。
 旧姓の富安をペンネームとして使っている。富安家(ほら吹きの家系)は福岡の造り酒屋の三男坊が祖父。
 父は77才、ほら吹き。
 ヨーグルト・・・ようぐるっとかき混ぜて食べるもの
 ノーベル賞・・・初めてノーベル賞を貰った人に電話がなかった
 ライオン狩の方法・・・必需品=ハサミ・鏡・スコップ
 雄のライオンのたてがみをハサミで切ってしまう、鏡を見せる などなど・・・(-_-;)。

 祖母・・・妖怪の実体験 津島の丸善醤油屋の話・・・
 カッパ・・・夏の間だけ海、冬の間は山(山悪)の二重生活。
 秋の満月 大引き潮の時に岩伝いにカッパが海から山に帰る。
 オタネさん(姉や)がきてからお店がおかしい・・・。
 買ったばかりの油がなくなる(樽で買う)
 長い舌でなめていた・・・番頭が家に帰す。
 山の中へ入って行く後を付けて行く。つま先上がりの坂 片側は岩・崖
 クマザサの茂みの中の穴の狸・・・。
 お風呂を毎日洗うのが仕事・・・毎日洗わないと垢ナメが出ると言われていた
 
 父の姉(叔母)が秋の十五夜のお月夜に1年に1度だけいい子にしていたら月の兎が餅をまいてくれると言う
 4才頃の記憶(母は富山出身の真面目な人)でお餅が降ってきた
 4年生の夏休み東京へ行った時に叔母に話したら、叔母がゴメンと言った
 言わなければよかった、魔法が解けてしまった
 子どもが年長組になった3才頃、同じことをする
 今中2と小6だが月が満月の赤く見える日にそろそろ今夜あたりだなと話している・・・もういいだろうと思っていたのに慌てて準備をした。今ではこちらが騙されているのかも・・・。
 
 妖怪は日常の中から続いている。目の前にある世界が全部じゃない。今ここにある価値観だけじゃない。
 霊感が強い方ですかとよく聞かれるが強くない。不思議なことに出会ったことはない
 人と同じものを見た時にその中に何を見るか、何を感じるか・・・。
 金子みすずの詩 「ふしぎ」
     
 わたしはふしぎでたまらない,
 黒い雲からふる雨が,
 銀にひかっていることが。

 わたしはふしぎでたまらない,
 青いくわの葉たべている,
 かいこが白くなることが。

 わたしはふしぎでたまらない,
 たれもいじらぬ夕顔が,
 ひとりでぱらりと開くのが。

 わたしはふしぎでたまらない,
 たれにきいてもわらってて,
 あたりまえだ,ということが。

 のように不思議は毎日の中に隠れている
 小さい子は不思議なことを見つけてくるのが上手

 下の子は「よ」が書けなかった よの字を犬に見ている 90度回転させた字を書く
 学校探検(幼稚園には園長室がない)で職員室の校長先生の席の後ろに大きなロッカーがあった
 校長先生はロッカーの中にいるのかと言った
 カトリック系の幼稚園で神様の時間があり死ぬことに感心がある 死ぬと天国に行くの?と聞く
 大人は何でもわかっていると思っていたが、大人にも分からないことが多い
 少し目を凝らすことで見つけた不思議、物語の入り口から物語を書いていく

 具体的にどう書くのか?
 家事の合間に時間を見つけて書いている。台所のスペースで一日20枚書く
 怪しいは自分で作り出すもの
 作り手(大人)と受け手(子ども)のギャップ大
 下の子の卒園文集に大人になったら何になりたい・・・モグラ・ゾウ
 同じ物を見ていても全く違うことを感じている
 文字を知ることで爆発的に知識量が増える
 文字を知らないことでモグラ・ゾウ・魔法瓶 O・K
 その世界の中のルール・秩序に則って書くことが難しい
 10才の頃の抱負・・・サッカーボールになりたいと書いたがバカだった・・・。
 4年くらいの間に自分を振り返ることができるようになる
 ウルトラマンごっこ 子ども・・・ウルトラマン 私・・・バルタン星人 戦いからおままごとになる ニンジンを切るハサミ
 細部にこだわるリアリズム

 子どもは習い事で忙しい
 私がわくわくドキドキしたことを、同じように感じてくれるのか不安に感じることもあるが、時間が経っても子どもは子ども
 のぶちゃんの愛読書は「子ども百科」
 不思議を信じる力を持ち続けていることにホッとした
 境界のない広い世界を楽しみたい
 子どもたちを信じる力を持ち続ける限り書いていきたい

 Q・・・「クヌギ林のザワザワ荘」・・・日本の妖怪の出てくるファンタジー。この本に出会えてうれしかった

 A・・・外国のお話を読んだが「ナルニア国ものがたり」を読んでうちの箪笥は広くないと感じてある距離感を感じるようになった。
 日本の妖怪を書くようになった。

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