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「安心安全で疲れない登山をしよう」  講師 岩崎元郎氏  H17.7.16 県立大学

岩崎元郎氏

  1945年東京生まれ 18才で昭和山岳会に入会
  1981年無名山塾を開校
  1981年ネパールヒマラヤのニルギリ南峰登山隊に隊長として参加。
   1986年中高年登山インストラクター
  1995年NHK教育テレビ「中高年のための登山学」放映 3%の視聴率・・・かなりよい
  1996年再放送
  1997年山内賢さんとNHK教育テレビ「日本百名山をめざす」放映
  1998年「日本百名山をめざすパート2」放映
  「山と渓谷」の編集者より中高年の事故が増えている→83%
  2週間前に富士山に登ったが、登山の装備が悪い。白山にも登ってきたが、装備が悪い。
  55才を過ぎたくらいからいつまで元気に登れるのかと考えるようになった。
  56才〜57才の頃、還暦がきたらどうしようかと考えた。
  深田久弥さんの長男森太郎さんとも親しくなる→還暦記念に百名山に登ることにする
  朝日新聞総局長とWさんと築地のバーで飲む機会があり、先輩のTさんと一緒になった。
  応援してくれる話になり、百名山の独自色を出したらという話になった。
  アウトドアフェスティバルで中高年登山の安全のために、事故を減らす一助となればという企画

  昭和31年「氷壁」連載により山ブームがおこる
  昭和61年定年・女性は子育てが終わり、山に帰り始めた
             50代女性 60代男性
             60代女性 70代男性
  今は65才くらいの人が山登りをしてみよう・・・

  奥多摩三山は昔は初心者向きの山で20〜30年前は体力があったので、コースタイムどおりだった
  今の初心者はトンデモナイ・・・体力がない きめ細かなガイドブックがない
  わかりやすいグレードの付け方をすべき 今・・・初心者向き・健脚向き・熟達者向き
  一点確保・・・一級 砂防新道・荒島岳
  二点確保・・・もちが壁
  三点確保・・・岩登り
  考え方を変えないと今始める人の参考にならない
  山岳会が登山学校の役割をしていたが、今高齢化していて、アドバイスを受けられない
  「山渓」など活字やインターネットが情報
  これから登ろうとしている人が高齢化・体力がない・百名山に登りたい→書く人が工夫しないと伝わらない

 還暦記念百名山登山 1月1日よりスタートした。毎年百山登っているが、約束して登るのは大変
 ネパールヒマラヤのニルギリ南峰登山隊に隊長兼会計係として参加
 六人で100万円ずつ、600万円の予算、スポンサーなし
 先発隊が雪崩で100mほど飛ばされたので中止して帰国した
 悪天候、すぐ帰るのが安全の近道

 昔はカラビナにハーケンをじゃらじゃらさせて闊歩していた、百名山なんかと思っていたが、追いかけ始めると面白い。
 百名山を危なっかしく登る人が多いので、1993年に百名山登山教室を開催。
 百名山を1年かけて登る予定。6/24〜7/4 北海道を転戦 7/2〜7/9山形 7/10〜12富士山
 7/14〜16白山 7/17荒島 7/5〜6 興福寺住職多川俊映さんと対談
 今朝の朝日新聞に対談の様子が載っているそうですが・・・。何故対談を・・・心について書かれている(「いのちと仏教」)
 自分はチャランポランのB型だが色紙に書く言葉は「人は心山は  」
 人って何・・・心のありよう 心の位取り・・・心が定まっていなければそのまま観客に伝わる
 人と比べる・・・自分の心を向かい合うことが大切、向かい合えるのが山、山ってこんなすばらしい場所である
 山を歩きながらずーっとおしゃべりしている人がいるが、せっかく山に入ったら黙々と歩く。自分と向き合う
 山は苦しいというが、苦しいのがいい。苦しいことが自分と向き合わせてくれる
 僧は修行が辛い修行が自分と向き合わせてくれる
 激しい辛い山が自分と向き合わせてくれる

 山のバテない歩き方・・・歩幅を小さく・足音を立てない・足裏を見せない・パタパタはだめ・膝から出してそのまま着地
 息を吐く・・・瞑想も同じ吐いて息を整える

 パネルディスカッション
 司会 渋谷好司氏 パネラー 増永迪夫氏 岩崎元郎氏 宮本数男氏(福井山岳連盟名誉会長76才)  
 宮本氏・・・サンケイ新聞福井版毎週水曜日に山の連載 山に登ると自分が分かり山もわかる

 山の魅力とは?
 宮本氏・・・55年前に山岳会に入る、それ以前は里山に行く
 本格的登山は福井山岳会に入ってから
 荒島岳はまだ登山道が整備されていなかった
 一等三角点の櫓を、目指して登る
 剣・槍・穂高・立山等、厳冬期の山を登る クライミングをしないと冬山には登れない
 大分県のIさん75才と未踏峰の山に毎年一緒に登っている
 昭和43年の福井国体があった 大分の山岳中心になった方でそのときの付き合いが今も続いている
 荒島は白山を目の前に乗鞍・御岳が見える
 荒島が山登りの原因・原点である

 岩崎氏・・・山のすばらしいのは山を通して人と出会ってゆく、人と人の間に山があることだ
 縁・・・深田久弥の百名山・・・大分のIさんとも親しくつき合う
 荒島岳は東京の山好きには評判が悪い、白山と抱き合わせで来る

 山の魅力を持って登って行くにはどうしたらいいのかアドバイスを!
 増永氏
 100人が100通りの山登りを
 花が美しい・山のグレードを上げて行く・人が多いのがイヤ
 好きな所を深めて行くのが一番
 山への気持ちを深めて行く、深め合って行く山登り

パネルディスカッション



 宮本氏・・・山岳連盟会長20年前 エベレスト初登頂20代山ブーム将来ヒマラヤへ行く夢
 外貨獲得が大変 1年1回北アルプス3000m級の山を皆さんに紹介
 北陸100山の選定 7年かけて全部登る
 登山道のない山・・・屏風山等 山登りは実力
 自由になりたいと関さんに会長を譲る
 日本山岳連盟選定300山・チベットの山へ毎年行けるという目標がある
 未踏峰・自分が行きたい山へ行く→植物・動物・鳥・地図も読める必要がある
 人が与えてくれる物ではない、自分が作るもの

 岩崎氏・・・山はすばらしい魅力のあるもの、人の心に必要な空白・静寂・孤独を備えている
 瞑想登山・・・空・雲・花を見ても内側をみればいい
 マスコミのつまらない放送が多い。悪いニュースのあとには必ず一ついいニュースを入れるとか・・・。
 自分と向かい合って自分の長所を見つけてハッピーになってくるのが山登り
 山はどこでもいいから、自分の幸せのために山登りをするのがいいのではないか
 自然は自分を映す鏡である
 7/5毎日新聞 2004年山岳遭難発生拡大という記事あり
 1321件のうち1609人の遭難者数のうち40才以上の中高年の遭難が8割
 死者・行方不明者 267人(+37人)

 山にあこがれる気持ちを持ち続けるためには?
 宮本氏・・・黒百合クラブで立山へ行った一週間後に大量遭難発生
 引き返す勇気がなかった・・・リーダーになる人は同行者を殺してはダメ。無理をしない・安全に
 自信がないときは引き返す。山登りは自己責任
 
 岩崎氏・・・臆病だったから事故もなく登れた
 自分がイヤだなと思ったらサッサと逃げてくる
 集団登山(ツアー)・・・イヤだと思ったらはっきりと意思表示をする
 岩登りは二人まで、安全で早い。三人だとザイル、2倍の時間がかかる
 白山登山40人の団体が登っていたが、自分だけ行かないと言えない
 こだわらない、頂上に拘ると無理をする、自分が判断して自分で決める
 リーダーの立場・・・しんどい場面でみんなの顔がにこやか→行ける 辛い・厳しい顔→無理をしない
 相手が自然、自然には勝てない

 増永氏・・・岩崎さんのプラス思考には感心
 山仲間が15人亡くなっている
 リーダーとして引率する場合・・・自分ができることが人もできるとは限らない
 ついて行く立場・・・みんなの中での自分の位置、人ができることが自分もできるとは限らない
 毎回新しい発見の連続、初心者の初
 初めてのことは率直に話す、リーダーは初めてかどうか等見抜く目が必要
 迷っている所は三点確保、バランスを崩す所
 冬山・沢登りは訓練が必要

 岩崎さん・・・ストックの使い方 他人にやさしく自然にやさしい。ストックを使ってよいのは一級の山
         石突き・・・プロテクターを付けて
 トイレの問題・・・携帯トイレ持参 北海道利尻は携帯トイレが使える所3カ所あり、回収できる場所もあり
 小・・・携帯トイレを作る手間暇・消却の問題を考えると、林の中でもショウガナイかな。紙は持ち帰る。
    

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