HOMEへ

講演会記録へ


                            本の楽しみ                   H19.3. 3
                                                      大庭桂氏
 主婦なので夜明け前に1〜2時間ちょこちょこと書いている。
 小説はあまり読まない。
 最近夢中になったのは、ダン・ブラウンの「ダ・ヴィンチコード」。ダン・ブラウンの作品は全部読んだ。
 本を読まないと書けない。児童文学といえども読まないと書けない。
 その中で何を読んでいるのか?
 スピード感、誰が犯人だかわからない
 背負っている人生をどれだけ描き出されているか?
 
 なぜ読書をするのか?
 知らない人・人生・場所をたどれる。
 本は先生である。あらゆることを知ることができる。
 自分の人生にはないものがある。
 心を立て直す杖、ヒントになる。
 生きているのに、色々な物を与えてくれる。
 
 陰惨な事件、人生の大切な時間をメディアに食われている。
 「おかあさんといっしょ」「鉄腕アトム」のみ。
 父は入院、母は病院、勤め(学校)で鍵っ子だった。
 伝記を学校から借りてきてくれる。世界文学全集・日本文学全集・古事記・雨月物語・南総里見八犬伝。。。
 雪に閉じこめられ、読む本もむずかしい→お話を書き始めた。
 
読書会・童話を書く会
 三重県伊勢に12年いた、人口13万人。
 読書会に参加、「子どもの本を読む会」・・・レポーターは全作品を読んでくる
 1冊しか本を出していない人
 「半分の祖国」イ・サンクム著 理化大学大学院教授 戦前の日本の教育のすばらしさ
 自分の経験の範囲内だけの判断
 読書をしている人は幅広い範囲の中から柔軟な豊かな考え方をする人が多い
 自分にとってどうか?極めて利己的。精神形成をしていない。
 荒波を笑顔で乗り切れる力、何倍もの人生に出会える。子どもたちにもそうあってほしい。

 あの世とこの世の違いは文字が必要かどうか。
 この世は文字が必要、文字を使わないのは怠惰である。
 文字をしっかり使ってあの世へ行きたい。
 文字を使う・・・メール・仕事も含めて
 いじめ・・・文字による暴力(メディアの世界で9割を超える)
 傷ついたものはどうして修復するのか?
 本当に必要な言葉を選び取っていくことも、子どもに教えていかなければならない。
 言葉は人間が生きていく上、大切な糧。毒にも武器にもなる。
 
 自分を強く持ってほしいと連載中「うらないババと石川ごにゃえもん」
 石川五右衛門・・・詳しくわからない。絵は津村純子さんの筆の絵。横浜在住。
 毎日小学生新聞に連載。構想に2年、53回分。
 書いているうちにわかってくる。
 木暮正夫先生選者、最優秀賞を取らないとデビューできない。
 それには書き続けるしかない。3日後2.5枚×10回分を送る。
 起承転結、誰が読んでもよくわかる話。
 ありきたりの話ではだめ、自分の中のレベル・テーマ
 ”生きろ””ともかくも生きてみろ”
 人生の意味は生きてみた時にしかわからない
 井上靖は「これで天下が取れる」と思わなければ書けない。
 自分を相手にもわかってほしいと思うので、たくさん書いてしまう。がそぎ落として落としたのがよい作品。
 残りの部分は情感で、読んでほしい。
 導入と終わりがぴっちり合う。
 「竜の谷のひみつ」、編集者に着地がはっきりしないのではと言われた。着地をしっかり・・・テクニック
 最初で子どもの心をわしづかみにするような食いつきをよくする(木暮先生)。

 9割はくだらない。本当によいものを子どもに与える。
 読んでも読まなくてもよいものは、読まなくてもよい。
 本当によいものを読む・・・藤沢周平ブーム
 向上心を持つ、死ぬまで向上心を持つ。
 自分の栄養源になるものをいかに選ぶか
 坪内逍遙 ”反省を求めるものである”
 読者の心に反省や勇気を与えたい
 楽しみであり、先生であり、学びであり
 ”死者の言葉に触れる”萩原朔太郎

home