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 絵本講座 はじめの一歩・・・「ふれあいあそびから絵本への道すじ」   H19.6.2 永平寺町立図書館
                                             講師 栃谷 洋子氏

 40年保育園の小さい子は3歳児だったが、現在は0歳〜2歳児が増えてきた。
 絵本は3歳くらいから読むものと考えられていた。
 それらの子どもに向けては、食べ物・車などの講談社の凸版絵本しかなかった。
 人間の成長のスピードが昔と今は違う。0〜1歳児も昔より成長が早い。
 
 1 絵本の前に大切なこと・並行して楽しみましょう

   ・子どもにお母さんのやさしい声をたくさんかけてあげましょう
   ・子どもの訴えに答えてあげましょう。赤ちゃんの泣き声は言葉です。
    目で動作で赤ちゃんは大人に働きかけています。
   ・寝る時には子守唄やお母さんが知っている童謡などを、小さなやさしい声でゆったりと歌ってあげましょう。
   ・子どもが良い気持ちになることばをリズムをつけて・・・(かわいいね、だいすきよなど)
   ・機械音ではなく、自然の音にふれさせ気付かせてあげましょう。(風・雨・鳥の声等)
      −テレビは2,3歳までは見せないほうがよい−
   ・わらべ歌・あやしことばなど・・・身近な大人(母・父・祖母・祖父・その他)の暖かい肉声で繰り返される
    リズミカルなことばやスキンシップをたくさん経験さあせてあげましょう。
                   身近な大人と触れ合うこと
                   目の前にいる赤ちゃんと向き合う
                   ケータイ、マナーモードではなく電源を切る。
                   便利だが大切なものをなくしてしまっている。
                   電子機器にばかり目を向けないで、子どもにしっかり目を向ける。
                   何もしゃべらず泣くだけ・・・母親がとまどう
                   泣いている理由は子どもをよく見ていればわかる。
                   携帯で連絡を取り合っていて、子どもを見ていない。
                   子どもが奇声を発することを学習してしまう。→そのうちに何も言わなくなる→大人しい子
                   量販店での遊びに慣れてしまう。
                 
                   遊びに行っても必ず戻ってくる
                   離乳食 「りんご」 果汁 膝に乗せて「りんごおいしいね」・・・つもり遊び
                   「はいどうぞ」と言うと、受け取るようになる→3〜4歳のごっこ遊び
                  昔おままごとはお母さんになりたがったが、今はお母さんのなり手がない 
                  犬猫になりたがる
                  お母さんが働いている姿をあまり見ていない
                 
 2 身近な大人(母・父・祖母・祖父・その他)の膝のぬくもりは子どもの心を安定させます

                   赤ちゃんが泣く理由→お腹が空いた・おしめ・暑い
                   毎日心をかけて向き合う人(おばあちゃんでもよその人でもいい)と
                   心につながりができ、安定する帰る所があるということを感じる。
                   だっこ・おんぶ・体の触れ合い・泣き声に答える・言葉をかける
                   0・1歳児で膝に座っていることができない子がいる
                   知らない子の将来について恐さを感じる
                   膝の暖かさ・心地よさを味あわせてほしい
                   子守唄・・・絵本につながっていく最初 好きな歌でもいい(ななつの子など)

                       ♪ねんねんねんねんねんねんよ〜
                        せんせはけんちゃんが大好きよ
                        ねんねんねんねんねんねんよ〜♪

                   眠る時の言葉は心に残る
                   膝に座る-胎内の母の心音が蘇り、安心できる心地よい場所だと感じる。

                       ♪ぼうず ぼうず かわいいときゃかわいいけど
                        にくいときゃ ぺしゃん(頭を軽く叩く)♪

 3 絵本が楽しいと思える、感じることができるためには何が必要なのだろうか?
   (絵本環境としての大人の役割)

 4 どれくらいから 絵本を楽しめるか? 何歳まで楽しめるか?
     ・赤ちゃんは6,7ヶ月から絵本に興味を持ち始めるといわれている(環境や個人差がある)。
     ・絵本は一生楽しめる 

     10ヶ月〜11ヶ月ごろから絵本に興味を持つ。
     現在は6ヶ月〜7ヶ月ごろ(未分化、発達の途中)絵本に興味を持つしぐさをする。
     「いないいない ばあ」の出版された当時は、本にする必要がないと言われたが、
      40年間子どもに支持されてきた

     石井桃子さん かつら文庫主催 10ヶ月の子どもにうさこちゃんシリーズを買ってあげた
                           8ヶ月でお父さんお母さんに読めという動作 
     お兄さんがいて好きな膝で読んでもらっていた。まねをして読んでもらった。
     わからないが、色・面白い形・言葉の美しさ
     1才〜2才 意味もわかる 拍手(動作と結びつく) 帽子と自分のと結びつく
     4ヶ月の子、時々本を見る
 
     1990年代の赤ちゃん絵本 対象が赤ちゃんのものではない ほとんどそれ
     物語性 1.6ヶ月 三匹のヤギのガラガラドン                               


5 日本における赤ちゃん絵本

      1964年「うさこちゃん」 ブルーナ 石井桃子訳 福音館書店
      1960〜70年代に絵本ブームがあり赤ちゃん絵本が見直された。
      1964年「うさこちゃん」が出版されたが2歳ごろを設定していた(松井居)。
      1967年松谷みよ子「いないいないばあ」が同心社から出版された。
            
 6 赤ちゃんの絵本の楽しみ方は?
    ・赤ちゃんにとって何かおもしろい形ははっきりした色でえがかれていて、
     身近な大人が何か節をつけて言ってくれるもの。形と音が伴ったもの
    ・描かれている物や読んでもらうことが、ちんぷんかんぷんであっても
     そういうものにぶつかっていく間に、子どもは知ったり、
     発見したりして喜ぶにちがいない  (子ども 子どもの本 1965年 石井桃子)
    *身近な大人との安定した関係を楽しむということと未分化な状態
    ・身近な大人(母・父・祖母・祖父・その他)の膝のぬくもりや暖かい肉声で繰り返されるリズミカルな言葉・スキンシップ
    ・子どもの気に入った絵本を子どもが満足するまで読んであげましょう(子どものことを理解するヒントがみえる)
    *つもりあそびを楽しむ
    *子どもが興味をもつページを・・・はじめから終わりまで見なくてもOK

    赤ちゃん絵本は親子のコミュニケーションの道具である   

 7 赤ちゃん絵本の選び方
    ・今、赤ちゃん絵本はたくさん出版されているが、すべてがよいとは限らない
       (作り手・編集者が赤ちゃんの育ちを知っていないことがある)
    ・赤ちゃんは「今」のつながりしかわからない。過去も未来も理解できない
    ・赤ちゃん絵本の文・・・日本語として言葉を大切にしているか、何を伝えたいか
    ・赤ちゃん絵本の絵
    ・赤ちゃん絵本にできるジャンル
          物の絵本(食べ物・動物・のりもの)
          あそびの絵本
          親と子の関係の絵本
          生活の絵本

 8 本の扱い方(絵本を楽しむなかで知らせていきましょう)
    ・手はきれいですか
    ・1冊読んだら片付けて、次の1冊を選びましょう(どこにあったかおぼえておきましょう)
     (絵本がまいごになってるよ)
    ・絵本にやさしく・・・ページのめくりかた
          本の左下(人指し指でおさえて親指の腹でめくる)
          本の右上(親指でおさえて人指し指の腹でめくる)
    ・片付け方
          絵本が逆立ちしていないかな?
          おなかがでていないかな?
          はさまっていないかな?
          頭の上にはのせないで!
    子どもたちはまわりの大人がすることを見て学習します。
    お父さんお母さんが絵本にやさしく、正しい扱い方をしていけば子どもは覚えていきます。 

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