六文銭  

 六文銭を始めて聞いたのは、いったいいつだったのだろうか?一つだけ言えるのは、私が六文銭を聞くようになった時にはすでに六文銭は解散していたということ。どうして六文銭を聞くようになったのかはすでに記憶の中にはない。しかし、私の周辺の友人知人の中に六文銭が好きな人はいなかった。今手元にあるのはこの2枚(3枚)のアルバムだけ。しかし今でも現役バリバリで何かあるたびに引っ張り出してきては聞いている。それだけ良い曲がたくさん入っているということだと思うのだが。

 小室さんの曲「守らずにはいられない」「あげます」の詩は谷川俊太郎さん。
 谷川俊太郎さんの「二十億光年の孤独」の詩集に出会っていた私には六文銭の、詩人の詩に曲を付けて歌うことがとっても新鮮に思えた。フォークソングにも流れがあって、最初は英語のままの歌詞を、そして次には翻訳した歌詞を、そして自分たちの作った歌詞で歌うというプロセスがある。そんな中で六文銭はお芝居の劇中歌だったり、詩人の詩に曲を付けたり、百人一首に曲を付けたりと普通のフォークとはちょっと異質の存在だった。言葉もそうだが、音楽的にも完成されたハイクオリティーな都会的な存在だったような気がする。西岡たかしさんの五つの赤い風船の関西風のメロディーラインとは違う何かがあった気がした。音楽はもうはっきりと好きか嫌いかという自分の感情によるので、恒平さんの情景の浮かぶような歌詞や暖かい声に、圧倒的に好きと思ってしまった。

     

発売されたレコード

★「キングサーモンのいる島」1972 Bellwood OFL 1

A キングサーモンのいる島(詩・曲 及川恒平)

  私の家(詞 及川恒平 曲 原茂)
  ホワンポウエルの街(詞 及川恒平 曲 四角佳子)
  小さな動物園(詞 及川恒平 曲 橋本良一)
  夏・二人で(詞・曲 及川恒平 編曲 小室等)

B おもちゃの汽車(詞 及川恒平 曲編曲 小室等)
  春は日傘の(詞・曲 及川恒平)
  サーカス・ゲーム(詞詩・曲 及川恒平)
  流星花火(詞 及川恒平 曲 小室等)
  インドの街を象にのって(詞 及川恒平 曲 小室等)

  アルバムの全部の曲を及川恒平さんが作詞している。
  及川恒平さんの詩の世界が好きだったあの頃、社会に向けて1歩を踏み出そうとしていた.自分が何者になるのか、どんな人生を送るのかもわからずに...。
 今では、平凡な人生の1ページずつを埋めながら、毎日を送っているが、六文銭を聞くと、あの頃の自分がよみがえってくる気がする
.「私の家」「ホワンポウエルの街」は名曲。

★シングルカットされた「サーカスゲーム/私の家」 

★「面影橋から/夢のまた夢」OF−8

★「六文銭メモリアル」(bellwod ofl 7・8 )1972

 ジャケットはよく聞きすぎてぼろぼろ。レコードにも傷がついていて、シミで汚れている。でも、未だによく聞いている。

1枚目

A 思い出してはいけない(詞 清岡卓行 曲 小室等)
  夢のまた夢(詞 北村魚&及川恒平 曲及川恒平)
  追放の歌(詞・曲 高橋照幸)
  それから(詞 松岡正剛 岩沢幸矢)
  ネコの歌(詞 別役実 曲 小室等)
  私はスパイ(詞 別役実 曲 小室等)


B へのへのもへじの赤ちゃん(詞 別役実 曲 小室等)
  海賊の歌(詞 別役実 曲 及川恒平)
  面影橋から(詞 田中伸彦+及川恒平 曲 及川恒平)
  さよならの歌(詞 別役実 曲 及川恒平)
  雨が空から降れば(詞 別役実 曲 小室等)
  ひとりぼっちのお祭り(詞・曲 及川恒平)

2枚目
A 長い歌(詞 及川恒平 曲 原茂)
  In My Life(詞・曲 レノン・マッカートニー)
  お陽様はどちらからのぼるのですか(詞・曲 及川恒平)
  リンゴの木(詞 別役実)
  今日はいい天気だな(詞・曲 小島武)
  まわる(詞・曲 原茂)


B 街と飛行船(詞 別役実 曲 小室等)
  こわれました(詞 流山児祥 曲 及川恒平)
  ロック天国(詩・曲 ポール・ストゥーキー 訳西岡たかし)
  無題(詞・曲 小室等)
  この大空に捨ててしまおう(詩・曲 安済さと)
  傷ついた小鳥(詞・曲 メラニー 訳 かぜ耕士)

  「In My Life」はビートルズのアレンジより六文銭のアレンジの方が叙情的で好きだったなあ.「長い歌」「私の家」「In My Life」と原茂さんの声と曲は、今聴いても好きだな。「この大空に捨ててしまおう」もbest!

六文銭メモリアルVOL.1(OFM−20)1977年

 

★「SINGLES 六文銭」(KING BELLWOOD RECORDS SKM−7029)1980

 

A 雨が空から降れば(詞 別役実 曲 小室等 編曲 青木望
  私は月には行かないだろう(詞 大岡信 曲 小室等 編曲 富田勲)
  さよならだけが人生ならば(詞 寺山修司 曲 小室等)
  守らずにはいられない(詞 谷川俊太郎 曲 小室等)
  和歌(歌 平兼盛・和泉式部 曲 小室等)
  出発の歌(詞 及川恒平 曲 小室等 編曲 木田高介)

B 面影橋から(詞 田中伸彦・及川恒平 曲 及川恒平)
  夢のまた夢(詞 北村魚(とと)・及川恒平 曲 及川恒平)
  インドの街を象にのって(詞 及川恒平 曲 小室等 編曲 瀬尾一三)
  サーカス・ゲーム(詞・曲 及川恒平 編曲 六文銭)
  私の家(詞 及川恒平 曲 原茂 編曲 瀬尾一三)

 

 

CD化されている作品としては,

★ベスト・オブ・ベルウッド(KCIS 8124・8125)1995.4.5

 六文銭は「夢のまた夢」「サーカスゲーム」「面影橋から」が、「出発の歌」上条恒彦と六文銭、「雨が空から降れば」小室等が入っている。
 

★六文銭・中川五郎(TOCT−8956)1995.6.16

 それから(詞 松岡正剛 曲 岩沢幸矢)
 夕暮(詞 谷川俊太郎 曲 小室等)
 時は流れて(詞 日高義 茨木のりこ 曲 小室等)
 あげます(詞 谷川俊太郎 曲 小室等)
 五年目のギター(詞 松岡正剛 曲 小室等・小林雄二・石川鷹彦)
 

 Q盤で見つけた「六文銭/中川五郎」は,初期の六文銭の曲が入っていて、谷川俊太郎さんや茨木のりこさんの詩に曲をつけているが、自分たちの言葉で歌っていないせいか借り物のような違和感がある.及川恒平さんが入って、彼が自分の言葉で詩を作るようになってからの六文銭の曲の方が好きだ.
 
小室等さん作曲谷川俊太郎さんの詩の「あげます」は好きだなあ。

 六文銭がバックコーラスを担当しているアルバム

★出発の歌 グランプリ 上条恒彦 キングレコード SKD1008 1972年

 これもレコードはあるのだが、シミがひどくて、写真にもバッチリ写ってしまってきれいに撮れなかった。 

A 出発の歌ー失われた時を求めて−(詞 及川恒平 曲 小室等 編曲 木田高介)
  風のマーチ(詞 谷川俊太郎 曲・編曲 寺島尚彦)
  だれかが風の中で(詞 和田夏十 曲 小室等)
  アルカディアー理想郷ー(詞 かぜ耕士 曲 小室等 編曲 木田高介)
  橋(詞 土井大助 曲 すぎやまこういち 編曲 前田憲男)
  夢をみたよ(詞 上条恒彦 曲・編曲 寺島尚彦)

B ただ愛に生きるだけ(詞 片桐和子 曲 A/Popp 編曲 寺島尚彦)
  ケサラ(訳詞 荒井基裕 曲 F.Mlgliacci・J.Fentune C.Pes 編曲 寺島尚彦)
  ダウン バイ ザ リバイサイド(黒人霊歌 編曲 寺島尚彦)
  わが子は去りゆく(詞 かぜ耕士 曲 G.Becaund 編曲 寺島尚彦)
  こげよマイケル(民謡 編曲 寺島尚彦)
  バラはあこがれ(訳詞 早川清至 曲 G.Becaund 編曲 河辺晃吉)

シングルカットされた「出発の歌/アルカディア」

★上条恒彦セカンドアルバム/街が海に沈むとき キングレコード SKA−28 1972

A はじまりの足音がかけまわる(詞 及川恒平 曲 小室等 編曲 前田憲男)
  街が海に沈むとき(詞 及川恒平 曲 小室等 編曲 前田憲男)
  私の家(詞 及川恒平 曲 原茂 編曲 前田憲男)
  あなたがいれば(詞・曲 山下一彦 編曲 前田憲男)
  おふくろの唄(詞 山上路夫 曲・編曲 深町純)
  空に小鳥がいなくなった日(詞 谷川俊太郎 曲・編曲 林光)

B 雨(詞・曲 菅節和 編曲 星勝)
  森がよんでる(詩 白石素子 曲 小室等 編曲 木田高介)
  ハモニカの唄(詞 土井大助 曲 すぎやまこういち 編曲 前田憲男)
  ユートピアを夢見る少年(詞 永田正和 曲 広田義人 編曲 前田憲男)
  ひぐれ びわ色 影法師(詩 かぜ耕二 曲 小室等 編曲 寺島尚彦)
 

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