坂元昭二ミニライブ&食事会(銀クラ発足記念)  2003.5.31

PM 4:30

@北の国から メインテーマ・蛍のテーマ・淳のテーマ・シュウのテーマ(詞・曲 さだまさし)
Aアッシジの風(曲 坂元昭二)
Bハエレ・ぺぺ(曲 坂元昭二)
C牧神たちの夕暮れ(曲 坂元昭二)
D上を向いてドラエモン(詞 永 六輔 曲 中村八大、詞 藤子不二雄 作 越部信義)
Eミストラル(曲 坂元昭二)
Fカバティーナ(曲 マイヤーズ)
Gいつも何度でも(詞 覚和歌子 曲 木村弓)
H落日(詞・曲 さだまさし)
アンコール
I星夜(曲 坂元昭二)

 昨年の9月1日ミュージックファクトリー以来の坂元さんのコンサート。
 ミニライブということで1時間くらいの長さだったが、アンプを使わないで、ギター1本だけの音という設定。
 1年に1回ギターを修理に出していて、昨日帰ってきたばかりということでまずチューニングをしながら始まった。
 ソロになってギターを始めた時に、チューニングを変えない、メロディを前面に押し出すと言うこと、ジャケットは風景写真、それも丘陵地帯と空が半分くらいずつのもの、風景の見える音楽を作るということを決めたそうです。プロとしての決意というか、妥協を許さないというか、音楽に対する厳粛な気持ちというかそういう姿勢を感じた。

 「北の国から」、この曲は実は今まであまりにも何回も聞きすぎていて、感動するという言葉からは自分の中では随分遠くにあるという曲だった。しかし坂元さんの演奏が始まり曲を聴きながら、泣きそうな気持ちになってちょっと困った。言葉ではどう表現したらいいのか解らないのだが、メロディーや冴えた音色、そこに込められた心、その場の雰囲気、自分の気持ちなど色んな要素があるのだろう。それを越えた、もっと心の底にあるものを直接揺すぶる何かがあった気がした。CDでは伝えきれない生の音の迫力。その場所にいるみんなの熱い想い。そんな+αがあるのかもしれない。CDには送り手(作り手)の思いは込められているが、聞く人の思いはない。ライブはそこに聞き手の思いも加わる。その場の空気と言えばいいのだろうか?たとえばライブ盤もCDだと何となくその場の和やかさ、暖かさのようなものまでは伝わりきらないような気がするのは偏見だろうか?

 イタリアのアッシジはフランチェスカ大聖堂があり巡礼が絶えない街、大草原・羊・教会の鐘・・・。 
 「アッシジの風」はイタリアをイメージして作ったのに、ニュージーランド航空のコマーシャルに使われているそうです。
 どこの風景にも合う曲とは、じつは名曲なんだろうなと思う。曖昧さが内包する許容量の大きさと言えばいいのだろうか。言葉がないということは、実は国境さえも越えてしまう大きさを持っている。あるいは言葉に囚われないので、ギターのメロディーを聞きながら自由な心で自由な心象風景を楽しめる。ギターの音色の向こう側に穏やかな風景が見えて、確かにどこかの草原を風が吹く様子や風に靡く麦畑が見えるような気がした。アコースティックギターでしか出せない音色から、暖かさがじんわりと伝わってくる。狭い会場の生ギター1本だけの音。だけど心の奥底に響く豊かな音色。旋律を聴きながら心はあちこちに飛んでゆく、実に貴重な時間だった・・・。音楽も写真も文章もどこかに作った人の人柄が出てしまうものなのだと思う。こういう音楽を作れるということは、心の中が穏やかで満ち足りているということができるのだろう、たぶん・・・。

 「ハエレ・ペペ」はゴーギャンの造語で「彼女は水浴をする」という様な意味とか。印象派の絵が好きという坂元さん。ベース音を弾きながら、メロディーを弾くのでかなり難しい曲だと思うが、このベース音がカッコよかった。テンポのいい曲。自分の中で難しい曲のベスト3に入る曲で、今まで12回演奏して8回しか完奏していないとか・・・。プロでもそんなことがあるのだ・・・。

 曲を弾き終わった後、静かに弦の振動を止めるために弦の上に手を置く仕草に、音楽をとっても大切にしているという気持ちが表れているようで、その振動が消えてしまうのが惜しいような気がした。
 ギターを弾きながら、右手の手許を見たり左手を見たりしながら、厳しい表情になったり何とも言えない笑顔になったり表情も豊かだった。


 ミニライブが終わってお食事会に突入する。主催者のひめさんの挨拶のあと坂元さんの音頭で乾杯の後は、お料理を楽しみながら和気あいあいにオフミは始まった。銀河食堂のご主人から参加者の楽しい紹介があり、付けた名札を確認しながらBBSの書き込みのご本人と一致させていく。
 「ニッポニアニッポン」や銘酒「立山」などのお酒あり、黒龍酒造の福井の地酒ありワインあり、美味しいお料理にあちこちで話が弾む。
 「パンプキンパイとシナモンティー」を歌い、「恋愛症候群」で血液型の同じ人同士で盛り上がったり、「魔法使いの弟子」「檸檬」などみんなでさださんの曲を熱唱。坂元さんの「おまえら、おかしいよ、絶対おかしい。さだまさしって一人でこっそり歌うもんだぜ。」という言葉も何のその。しかし確かにみんなでさださんの歌を歌う機会はないよなあ〜。
 そのうちに坂元さんとぽんたさんで 「長崎小夜曲」が始まった。坂元さんはぽんたさんを時々見ながら本当に楽しそうだった。間奏のギターの音色はステキだったなあ〜。やっぱり本物は音が違う・・・、ってあたりまえか(^^;)。
 前回のオフ会の時にも思ったが、ぽんたさんとイシドーさんとなおきさんの3人はさださんのどんな曲でも歌詞を覚えていて、今回も改めてびっくりしたのだった。
「君のふるさと」をぽんたさんが「国道沿いを西から東〜〜〜」と歌い出すと坂元さんは、何とも言えないような楽しそうな笑顔で演奏を始めた。間奏の坂元さんのリードギターの音はクリアーで、高音が宝石のようにきらきら輝いて聞こえた。ぽんたさんはマイクなしでも充分響き渡る声で歌っていた。


 次は「天までとどけ」。ぽんたさんは演奏を止めてしまって、みんな坂元さんの周りに円陣を組むようにして歌い出した。
 その次には「飛梅」「前夜」。



 こうして楽しく夜は更けていくのだった。気が付くと時間は11時を過ぎていた。慌てて帰る支度をする。皆さんにお礼を言って興奮のさめないまま家に帰れば12時30分。午前様になってしまった・・・。めっちゃ楽しい一日だった。坂元さん、皆さんありがとうございました。


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