坂元昭二 ACOUSTIC GUITAR LIVE
『空へ〜すべての命は空へ』

   at サライ  2003/9/1  

@夏の草に耳をあてて遠い風の音を聴いた(曲 坂元昭二
A水の星座 最後の円舞曲(曲 坂元昭二)
B出雲(曲 坂元昭二)
C風の旅団(パレード)(曲 坂元昭二)
D緑の午後(曲 坂元昭二)
EThere is a ship(アイルランド民謡?) with でんごんばん  
FSEXY(作詞・曲 下田逸郎) with でんごんばん   
G北の国から(詞曲 さだまさし)
H君が好き(詞曲 坂元昭二)
Iときめき(詞曲 坂元昭二)
Jひまわりの丘
K上を向いてドラエモン(詞 永 六輔 曲 中村八大、詞 藤子不二雄 作 越部信義)
Lミストラル
M空へ〜すべての命は空へ






サライ                   坂元昭二さん

 今日は随分久しぶりの友人を突如誘ってみる。採用された年にほとんど1年を一緒に過ごした仲なので、ブランクを越して昨日の続きのように話ができる・・・。「グレープ」の洗礼は彼女によって受けたとも言える。
 今日の坂元さんのステージ衣装は深紅。曲目もMAREとがらっと変わっていた。
 サライは狭い空間なので、坂元さんの指先までしっかり見ることができ、音楽を堪能できた。
 「夏の草に耳をあてて遠い風の音を聴いた」はドキドキしながら聴いた。高音の冴えた音色が耳に心地よい曲だった。
 「水の星座 最後の円舞曲」の後のMCでTAKAMINEのギターをさださんと一緒に作ってもらって使っていること、使っているうちにステキな音になったこと、周囲に貝の飾りが付いて値段の付けようもないギターであること、年1回点検してもらっているが宅急便で送ったりするのでチューニングが合わなくなってきていることなどのお話。4カポの高い和音がとてもきれいな音色で、一瞬の間に消えてしまう音の命が輝いていて、消えてしまうのが惜しい・・・、そんな気がした。
 
 「出雲」の後、北海道の恵庭市のコンサートのお話。
 「風の旅団(パレード)」「緑の午後」は恵庭市のために作った曲で「街を彩る美しい花をなでる柔らかな風を表現した」曲とか・・・。
 リズミカルなベース音と軽やかな風の音が聞こえるような曲だった。「緑の午後」は緩やかな穏やかな曲だった。

 「There is a ship」をでんごんばんの皆さんと一緒に演奏。坂元さんも若い頃よく弾いていた曲だとか。
 白鳥さんの美しい声に負けないくらいエミちゃんの素敵な歌声だった。
 「SEXY」は下田逸郎さんのレコードアレンジのままの演奏ででんごんばんの上田さんのステキな歌声。
 間奏の坂元さんのギターも本当によかった。
 この後ギターの弦が切れて、アコースティックギターででんごんばんの長田さんと「北の国から」。
 ピックで弾く「北の国から」は初めてだと坂元さん、しかしそんなことは全く感じられないほどの演奏だった。
 澄んだ音色の「北の国から」もとってもよかった。
 

でんごんばんのみなさん
 「君が好き」は初めて聴いた。
 「指が覚えたナンバー。早く届けよピッポッパ」という歌詞、テンポのいい曲だった。
 「ときめき」は、去年松木屋ミュージックファクトリーの坂元さんのコンサートで初めて聴いた曲。
 「恋は二人過ごした日々の長さじゃない 一瞬のきらめきを永遠だと思う力」というフレーズが気になっていた歌。
 星野道夫さんの本の中にも同じような言葉があった。
 ワタリガラスとの出会いに「過ぎ去っていく今が持つ永遠性」というような言葉があった。
 今という瞬間が全てだと。過去・未来にも自分は生きていない。ただ今一瞬を生きていると・・・。
 「ひまわりの丘」はカメラマンの男がポストカードを出すのだが、ある時から届かなくなるという短編小説のような歌詞。
 今回は3曲も歌が聞けて、とってもよかった(^_^)。

 「ミストラル」はいつもながらの華麗なる指先にみとれてしまった。
 「空へ〜すべての命は空へ」は、坂元さんのギターの一番弟子で、いつも車の助手席に乗っていた人が今年になって亡くなった。
 白鳥座に入った時にお祝いにギターを贈った。教会で結婚式を挙げて、子どもも二人できた。クリスチャンだったその人が結婚式を挙げた教会で今度は告別式をするということになってしまった。今回のツアータイトルの「空へ〜すべての命は空へ」のように、亡くなった人は好きだった場所や好きだった人の周囲を光の粒になってきらきらしながら回っていると考えたら少し楽になったと・・・。
 
 全ての想いは消え去って行く。人間もいつしか彼岸へと旅立ちながら、何を残して行けるのだろうか。
 作家は本が、音楽家は作った詞や曲や歌声が残ってゆく。
 普通の人には何が残せるのだろうか?そんなことをふと考える。
 残された人々の心の中にその人の笑顔やちょっとした仕草や、その人が存在したということが残って行く、それが全てなのかもしれない。そして、それだけで充分なのだろう、たぶん。
 
 風景の見える音楽と坂元さんはいつも言われるが、その風景は一人一人違った風景なのだろう。
 音楽に対するそれぞれのスタンスが違うように、坂元さんの曲を聴く人たちは自分自身の物語が見えているに違いない。
 坂元さんの音楽を聴いて、自分の物語の風景が見えるそれで充分だがせつない気もする・・・(^^;)。

 画像を発光禁止で撮ったので、相変わらず画像が全部ブレていて失敗、とりあえず雰囲気だけの写真です(^^;)。
 今回も素敵なギターの音色と歌声の坂元さんに感謝です。
 スタッフの皆さん、参加された皆さんにもまたお会いできて楽しかったです。ありがとうございました。
    
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