高橋克彦

 

 都内の私立大学で近世庶民文化史を講義している 、塔馬双太郎が主人公のシリーズが面白い。
 このシリーズを読んで 、高橋克彦さんおすすめの長野県松本市にある浮世絵美術館へ行ってしまった 。折しも 、歌麿展が開催されていて、ラッキーだった 。
 いつか小布施にも行きたいと思っています。

 高橋克彦さんの「卵魔人の日常」というエッセイ集があります。
 高校時代の下宿先のおばさんが、高橋さんが卵が好きだと聞いて、毎日卵料理を作ってくれたそうです 。毎日10個くらいずつ食べ続けたら、じんましんが出て、「ここで卵を食べるのをやめると、一生卵が食べられなくなる」と、卵を食べ続けたら、じんましんが直ったという話を読んでから 、高橋さんが大好きになりました。(単純!)

  IN★POCKETの1991年3月号に「塔馬双太郎のあれこれ」で、「写楽殺人事件で探偵を務めた津田良平が自分の年齢より1周りも年下に設定してあったので、こちらの感情移入がむずかしく、単純に等身大に扱える人物が欲しかっただけなのだ。短編で五つも書けば役目が終わるだろうと思っていたのに、なんとなく消してしまうのが勿体なくなり、今の結果となった 。嬉しい誤算の一つである。痩せて背が高く、涼しい目となれば、私の風貌とはまさに正反対なのだが、口調や物の考え方にはそのまま私を反映させている。言わば私の分身だ 。津田良平にもおなじことが言えるけれど 、あちらには若い頃の自分の生活や価値観を投影させていて 、乱暴なくくり方をするなら使用前 、使用中という関係にある。
  使用後 、つまり私の未来を意識したキャラクターはまだ登場させていない 。と言うよりも見当がつかない。
  塔馬双太郎が私と一緒に歳をとっていけば 、すなわち未来の私となりそうなのだが .... さいとうたかをさんの 『ゴルゴ13 』のように 、私も塔馬双太郎の最後の事件の構想がすでに頭の中にある。双太郎という妙な名前はその結末から逆に捻り出した名でもあった。
  しかし、今となっては愛着があり過ぎて、最後の事件を書くのが辛い 。塔馬双太郎はただの登場人物という枠を越え、もはや私とともに現在を生きているのである。」と書かれています。作者が愛着を持って書いている人物が、魅力的なのはあたりまえかな?

 

写楽殺人事件(これは津田良平が主人公)

北斎殺人事件

広重殺人事件

歌麿殺贋事件

北斎の罪

春信殺人事件

即身仏(ミイラ)の殺人

南朝迷路

 
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